2020/07/17

eyeD3を使ったmp3ファイルのタグ情報の編集

mid3v2と同様に、linuxでシェルのコマンドラインからeyeD3を使って、mp3ファイルのタグ情報を編集できます。

インストール方法は次のとおりです。
$ sudo apt update
$ sudo apt install eyed3

引数には状況に応じて、単一のmp3ファイル、複数のmp3ファイル、mp3ファイルを含んだディレクトリを指定します。
ディレクトリは再帰的にスキャンされますので、ジャンルを一括で変更する場合など、ミュージックライブラリのトップディレクトリを指定することもできます。

タグ情報を表示させる場合は、通常は単一のmp3ファイルを指定します。
$ eyeD3 [単一のmp3ファイル]

例えば次のようになります。
$ eyeD3 Music/YUKI\ concert\ tour\ “Blink\ Blink”\ 2017.07.09\ 大阪城ホール/01\ -\ Bili\!\ Bili\!\ -LIVE-.mp3
/home/XXX/Music/YUKI concert tour “Blink Blink” 2017.07.09 大阪城ホール/01 - Bili! Bili! -LIVE-.mp3              [ 2.10 MB ]
--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
Time: 01:05     MPEG1, Layer III        [ ~261 kb/s @ 44100 Hz - Stereo ]
--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
ID3 v2.3:
title: Bili! Bili! -LIVE-
artist: YUKI
album: 201801 YUKI concert tour “Blink Blink” 2017.07.09 大阪城ホール
album artist: YUKI
composer: 百田留衣
recording date: 2018
track: 1/28             genre: JPop (id 146)
disc: 1/1
Comment: [Description: ] [Lang: eng]
Amazon.com Song ID: 293537637
FRONT_COVER Image: [Size: 39941 bytes] [Type: image/jpeg]
Description: 

PRIV: [Data: 8207 bytes]
Owner Id: www.amazon.com
--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

よく使うコマンドは次のとおりです。
$ eyeD3 -t ”[曲のタイトル]” [単一のmp3ファイル]   # 曲のタイトルの変更
$ eyeD3 -a ”[アーティスト名]” [アルバムのディレクトリ]   # アーティスト名の変更
$ eyeD3 -A ”[アルバム名]” [アルバムのディレクトリ]   # アルバム名の変更
$ eyeD3 -G ”JPop” [アルバムのディレクトリ]   # ジャンルをJPopにする
$ eyeD3 --to-v2.3 [アルバムのディレクトリ]   # タグのバージョンをid3v2.3にする

またタグ内容のエンコーディングが異なってエラーが出る場合には、次のようにしてエラーを回避できます。
$ eyeD3 -t ”[曲のタイトル]” --encoding=utf16 [単一のmp3ファイル]   # 曲のタイトルの変更

カバーアートの書き出しは次のようにします。
$ eyeD3 --write-image=. [単一のmp3ファイル]   # カバーアートの書き出し(カレントディレクトリに)

カバーアートはmp3ファイルから書き出さないで、アートワーク検索サイトから入手することも多いです。

カバーアートの削除は次のようにします。
$ eyeD3 --remove-all-images [単一のmp3ファイル]   # カバーアートの削除

カバーアートの追加は次のようにします。
$ eyeD3 --add-image="[カバーアート画像ファイル]:FRONT_COVER" [単一のmp3ファイル]  # カバーアートの追加

僕はアルバムのディレクトリにカバーアート画像ファイルとしてcover.jpgを置いておくことが多く、次のような使い方が多いです。
$ eyeD3 --remove-all-images --add-image="cover.jpg:FRONT_COVER" .

詳しくはman eyeD3を見てください。

eyeD3はmp3ファイルのタグ情報を編集する際に、mid3v2、easytagよりもよく使っています。

引数にディレクトリを指定でき、再帰的にスキャンしてくれるのがまず便利です。
シェルにzshを使っていますので、zshの機能を使ってmid3v2でも同じことができますが、例えば現在のディレクトリを指定するときなど入力する文字数がかなり減りますので、結果的にスピード感を感じます。

そしてmid3v2ではid3タグの情報を見るときにフレーム名がTIT2、TPE1、TALBのように表示されるのに対し、eyeD3ではtitle、artist、albumと直感的に分かりやすく表示されます。

またたくさんのファイルの処理をさせるときには、やっていることがシェルの表示で流れていきますので、easytagに比べて安心感があります。

操作自体はmid3v2、easytagでも可能ですし、わずかな優位性しかないと思いますが、それでもeyeD3を好んで使います。

反対にeyeD3でできないこととしては、フレームごとのエンコーディングの表示が挙げられます(mid3v2 --list-rawを使います)。

chromebookでlinuxを使うと、他の場合に比べてシェルをよく使うと思いますので、それもeyeD3を好んで使う理由の一つだと思います。

<環境>
・chromebookのLinux(ベータ版)環境
Chromebook 311 / C721-N14N / Acer
Chrome OS バージョン: 83.0.4103.119(Official Build) (64 ビット)
chromebookのLinux(ベータ版)環境 / Debian 9: 9.12 (Stretch)
eyeD3 バージョン: 0.7.10-final
・crouton環境
Chromebook 11 / C740-F34N / Acer
Chrome OS バージョン: 83.0.4103.112(Official Build) (64 ビット)
crouton環境 / Ubuntu 18.04.4 LTS
eyeD3 バージョン: 0.8.4



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