2020/08/26

Chromebook 311 C721-N14NのLinux環境の更新 その2

約半月前に引き続き、システムの更新によって、Chromebook 311 C721-N14NのLinux環境でのGUIアプリケーションの状況が更に少し良くなりましたので、現時点の情報をまとめます。
依然としてこれらGUIアプリケーションでは日本語の表示はできますが、日本語入力はできません。

GUIアプリケーション・現時点できちんと起動して十分に使えるもの
  • mpv:動画ビューワ→引き続き十分に使える
  • easytag:音楽ファイルのタグ情報の編集→引き続き十分に使える(日本語入力できないが問題なし)
  • lollypop:音楽プレイヤー→引き続き十分に使える
  • XScavenger:ロードランナーに似たゲーム→引き続き十分に使える
  • mcomix:漫画ビューワ→きちんと起動し十分に使えるようになった

GUIアプリケーション・現時点で十分に使えないもの
  • audacious:音楽プレイヤー→きちんと起動するが、日本語入力できないため検索が十分に使えず、実質的に使用できない
  • Kazam:動画が使えるスクリーンキャプチャ→起動しない

<環境>
・ChromebookのLinux(ベータ版)環境
Chromebook 311 / C721-N14N / Acer
Chrome OS バージョン: 84.0.4147.136(Official Build) (64 ビット)
ChromebookのLinux(ベータ版)環境 / Debian 9: 9.13 (Stretch)


2020/08/14

音楽プレイヤーlollypopのChromebookへのインストール

音楽プレイヤーlollypopをChromebookのLinux(ベータ版)にインストールして、成功しました。

音楽プレイヤーは、軽量という理由で、audaciousを好んでいます。
ChromebookのLinux(ベータ版)にもインストールして正常動作することを確認しましたが、現状で僕のこのOSでは日本語入力ができませんので、検索バーをよく使うaudaciousが実質使えない状況です。
そこでGUIライクに楽曲をブラウジングできるlollypopのインストールを試してみました。

<環境>
・ChromebookのLinux(ベータ版)環境
Chromebook 311 / C721-N14N / Acer
Chrome OS バージョン: 84.0.4147.110(Official Build) (64 ビット)
ChromebookのLinux(ベータ版)環境 / Debian 9: 9.13 (Stretch)

インストールに際しては次の情報を参考にしました。


まず/etc/apt/sources.list.d/lollypop.listを準備しました。

$ cat /etc/apt/sources.list.d/lollypop.list
deb http://ppa.launchpad.net/gnumdk/lollypop/ubuntu bionic main
deb-src http://ppa.launchpad.net/gnumdk/lollypop/ubuntu bionic main

そして次のようにインストールしました。
$ sudo apt-key adv --keyserver keyserver.ubuntu.com --recv-keys 8FAD14A04A8E87F23FB5653BDBA501177AA84500
$ sudo apt update
$ sudo apt install lollypop

インストールは成功して、期待したとおりNASに保存した楽曲のブラウジングが可能となりました。
lollypopの強みの一つとして、複数の音楽ライブラリディレクトリを登録できる点があります。
僕の場合、高優先と低優先の2つの音楽ライブラリをそれぞれ別のディレクトリに割り当てて、高優先の音楽ライブラリのみをスマホで聞けるような運用としています。
UIの優れたlollypopではこのように分ける必要がありませんので、2つとも登録できるのはうれしいです。

画面は次のようになりました。




Chromeを使う際の主要なキーボードショートカット

Chromeを使う際の主要なキーボードショートカットを、環境ごとにまとめてみました。
OSなどの機能も含みます。

Chromeを使う際の主要なキーボードショートカット その1
Chromebook
ChromeOS
Chromebook
crouton環境Xfce
GPD Pocket2
Ubuntu
動作
Ctrl+Alt+/ 注1 注2 キーボードショートカットのヘルプを表示
Ctrl+n 新しいウィンドウを開く
Ctrl+t 新しいタブを開く
Ctrl+Tab 次のタブに移動
検索+Ctrl+↓ Fn+↓ (PgDn)
Shift+Ctrl+Tab 前のタブに移動
検索+Ctrl+↑ Fn+↑ (PgUp)
Ctrl+w タブを閉じる
Shift+Ctrl+w ウィンドウを閉じる
× Alt+
(Alt+F4)
Alt+Fn+4
(Alt+F4)
Alt+← 履歴を戻る
Alt+→ 履歴を進む
コンテンツを1行進む
コンテンツを1行戻る
Space コンテンツを1画面進む
Alt+↓
または検索+↓
検索+↓ Fn+↓ (PgDn)
Shift+Space コンテンツを1画面戻る
Alt+↑
または検索+↑
検索+↑ Fn+↑ (PgUp)
Ctrl+Alt+↓
または検索+←
検索+← Fn+← (Home) コンテンツの先頭に移動
Ctrl+Alt+↑
または検索+→
検索+→ Fn+→ (End) コンテンツの末尾に移動
注1 メニュー→設定→キーボード→キーボードショートカットで一部確認できる。
注2 メニュー→設定→キーボードショートカットで多くを確認できる。

Chromeを使う際の主要なキーボードショートカット その2
Chromebook
ChromeOS
Chromebook
crouton環境Xfce
GPD Pocket2
Ubuntu
動作
Alt+Tab 次のウィンドウに移動
Shift+Alt+Tab 前のウィンドウに移動
× × Alt+Esc 直接次のウィンドウに移動
× × Shift+Alt+Esc 直接前のウィンドウに移動
Ctrl+lまたはAlt+d アドレスバーにフォーカス
Ctrl+kまたはCtrl+e 検索アドレスバーにフォーカス
検索+
(検索+F6)
(F6) Fn+6 (F6) アドレスバー→タブバー→コンテンツにフォーカスを切り替え
Ctrl+f 検索バーを表示
Ctrl+g 次の語を選択
Ctrl+Shift+g 前の語を選択
Alt+eまたはAlt+f Chromeのメニューを表示
Shift+Alt+t ツールバーの左端の項目を選択
検索+
(検索+F10)
(F10) Fn+0 (F10) ツールバーの右端の項目を選択
Ctrl+
(Ctrl+F5)
× Fn+CapsLK
(Prtsc)
スクリーンショットを撮る
Ctrl+Alt+
(Ctrl+Alt+F5)
× Alt+Fn+CapsLK
(Alt+Prtsc)
ウィンドウのスクリーンショットを撮る
Tab クリック可能な要素を選択
Shift+Tab クリック可能な要素を逆順で選択
Shift+Ctrl+Enter Tabで選択したコンテンツ内のリンクを新しいタブで開いて移動
(Shift+Ctrl+タッチパッドをタップ) (リンクを新しいタブで開いて移動)
Ctrl+Alt+t × Ctrl+Alt+t シェルを起動
Shift+Alt+m × Super注3+e ファイルマネージャを起動
注3 SuperキーはWindowsキーであり、Altキーの隣にある。

他にも便利なショートカットがありますので、記事末尾のリンクで確認してください。

<環境>
・Chromebook ChromeOS
Chromebook 311 / C721-N14N / Acer
Chrome OS バージョン: 84.0.4147.110(Official Build) (64 ビット)
・Chromebook ChromeOS
Chromebook 11 / C740-F34N / Acer
Chrome OS バージョン: 84.0.4147.110(Official Build) (64 ビット)
・Chromebook crouton環境XFce
Chromebook 11 / C740-F34N / Acer
Chrome OS バージョン: 84.0.4147.110(Official Build) (64 ビット)
crouton環境 / Ubuntu 18.04.4 LTS (Bionic Beaver)
・GPD Pocket2
 Ubuntu
 リリース 20.04.1 LTS (Focal Fossa) 64 ビット
 カーネル Linux 5.4.0-42-generic x86_64
 MATE 1.24.0
 ハードウェア
 メモリー: 7.7 GiB
 プロセッサー: Intel® Core™ m3-7Y30 CPU @ 1.00GHz × 4 
 Graphics: Mesa Intel® HD Graphics 615 (KBL GT2)


GPD Pocket2上のUbuntu MATEのデスクトップのキーボードショートカット

GPD Pocket2上のUbuntu MATEでの、キーボードショートカットによるいくつかのデスクトップ操作を解説します。 
この構成の場合、キーボードショートカットで基本的な操作は完結しますので、光学式ポインティングデバイスが使えなくなったときなどのために、この記事にまとめてみました。

<環境>
gpd-pocket2-ubuntu-mate
Ubuntu
リリース 20.04.1 LTS (Focal Fossa) 64 ビット
カーネル Linux 5.4.0-42-generic x86_64
MATE 1.24.0
ハードウェア
メモリー: 7.7 GiB
プロセッサー: Intel® Core™ m3-7Y30 CPU @ 1.00GHz × 4 
Graphics: Mesa Intel® HD Graphics 615 (KBL GT2)

キーボード・ショートカットは、メニュー→設定→キーボードショートカットで確認できますので、下記以外はこれを参照してください。
なお僕は、パネルはデフォルトのFamilierのままで使っています。

SuperキーはWindowsキーのことで、Altキーの隣にあります。

1.メニューの操作
Super
パネルのメニューをプルダウン。
この状態で最初はメニュー内のsearchバーにカーソルがありますが、一回Tabを押下すると最初のメニュー項目がハイライトします。
その後はTabでハイライトを移動でき、Enterで選択。
Escでキャンセル。

Alt+Fn+1 (Alt+F1)
コンテキストメニュー型のメニューが表示されます。
Tabでハイライトを移動でき、Enterで選択。
Escでキャンセル。

2.パネルの操作
Ctrl+Alt+Esc
パネルとデスクトップのフォーカスを切り替えます。
パネルがフォーカスされたら、Tabで項目を移動します。
この操作では基本的にどこのパネルにフォーカスされているのか分かりにくい上に、他のウィンドウが表示されているとデスクトップがフォーカスされている場合は表示に変化がなくさらに分かりにくいです。
上部パネルがフォーカスされていると、で最右部のインジケータアプレット完全版に入った時にプルダウンが表示されるので、を連打してこのプルダウンが表示されたら上部パネルがフォーカスされていると判断するのが最も分かりやすいです。
上部パネル内での操作ならばそのままTabで項目を移動して、Enterで項目を選択します。
例えば下部パネルに行きたい場合、再度Ctrl+Alt+Escを押下して離すか、Ctrl+Altを押下したままEscを二回かそれ以上押してからCtrl+Altを離します。
再度を押して下部パネルがフォーカスされていることを確認します。


3.ウィンドウの操作
Alt+Tab
ポップアップ・ウィンドウを利用して、ウィンドウ間を移動します。
Altを押下したまま複数回Tabを押すと、ポップアップ・ウィンドウ内で項目のハイライトを移動でき、Altを離すとハイライトした項目が選択されます。
Shift併用で逆順での切り替えになります。
次の画像の中央がポップアップ・ウィンドウ。

Alt+Esc
ウィンドウ間のフォーカスを切り替えます。
上記Alt+Tabより早くウィンドウを移動できますが、確実性は劣ります。
Shift併用で逆順での切り替えになります。

Alt+Space
ウィンドウ・メニューの表示。
Escでキャンセル。

Super+
Super+
ウィンドウを右半分、または左半分に寄せて表示。Super+で元に戻します。

Super+
ウィンドウを最大化。Super+で元に戻します。

Super+
Super+Super+Super+で大きさ等を変えたウィンドウを、元の大きさ、位置に戻します。

Alt+Fn+0 (Alt+F10)
トグル操作でウィンドウを最大化して元に戻します。

4.スクリーンショット(スクリーンキャプチャ)
Fn+CapsLK (Prtsc)
デスクトップ全体のスクリーンショットを撮ります。
このキーを押下して離すと、すぐに次のようなダイアログが表示されます。


Alt+Fn+CapsLK (Alt+Prtsc)
現在のウィンドウのスクリーンショットを撮ります。

5.その他
Ctrl+Alt+t
端末を起動。

Super+E
Cajaファイル・マネージャを起動。

Super+i
コントロールセンターを起動。

Chromebook、crouton環境のXfce4デスクトップのキーボードショートカット

Chromebook、crouton環境のXfce4デスクトップのキーボードショートカットを解説します。

<環境>
Chromebook 11 / C740-F34N / Acer
Chrome OS バージョン: 84.0.4147.110(Official Build) (64 ビット)
crouton環境 / Ubuntu 18.04.5 LTS (Bionic Beaver)

なお、基本的な情報は、メニュー→設定→キーボード→キーボードショートカットタブで確認できます。
また、次のファイルにも情報があります。
~/.config/xfce4/xfconf/xfce-perchannel-xml/xfce4-keyboard-shortcuts.xml
この記事にまとめたものは一部ですので、他の情報も参考にしてください。

1.メニューの操作
Alt+ (Alt+F1)
上部パネルの左端のメニューがプルダウンして表示されます。
 矢印キーでハイライトを移動させてEnterで選択します。
Escでキャンセルします。

Ctrl+Esc
デスクトップのポップアップ形式のメニューが表示されます。
 矢印キーでハイライトを移動させてEnterで選択します。
Escでキャンセルします。

2.ウィンドウの操作
Alt+Tab
ポップアップウィンドウを用いたウィンドウの切り替え。Shift併用で逆順での切り替えになります。

Alt+Space
ウィンドウメニューの表示。

Ctrl+Alt+d
全てのウィンドウを隠してデスクトップを表示。

Alt+ (Alt+F4)
ウィンドウを閉じる。

Alt+ (Alt+F9)
ウィンドウの最小化。
続けて押すと、背面のウィンドウが選択されて最小化していき、最終的に全てのウィンドウが隠れます。

Alt+ (Alt+F10)
ウィンドウの最大化。
トグルで動作します。

3.その他
検索+Alt
CapsLockのon/off。
検索キーを先に押さないとこの動作になりません。

2020/08/11

Chromebook 311 C721-N14NのLinux環境の更新

システムの更新によると思いますが、Chromebook 311 C721-N14NのLinux環境でのGUIアプリケーションの状況が少し良くなりましたので、現時点の情報をまとめます。

GUIアプリケーション・現時点できちんと起動するもの
  • mpv:動画ビューワ→引き続き十分に使える
  • easytag:音楽ファイルのタグ情報の編集→引き続き十分に使える(日本語入力できないが問題なし)
  • audacious:音楽プレイヤー→きちんと起動するようになったが、日本語入力できないので使いにくい
  • XScavenger:ロードランナーに似たゲーム→きちんと起動し十分に使えるようになった

GUIアプリケーション・現時点できちんと起動しないもの
  • mcomix:漫画ビューワ
  • Kazam:動画が使えるスクリーンキャプチャ

<環境>
・chromebookのLinux(ベータ版)環境
Chromebook 311 / C721-N14N / Acer
Chrome OS バージョン: 84.0.4147.110(Official Build) (64 ビット)
chromebookのLinux(ベータ版)環境 / Debian 9: 9.12 (Stretch)

chromebook 311 C721-N14Nを購入した理由


Chromebookの使いやすいタッチパッド

Chromebookのタッチパッドは使いやすいので、わざわざマウスを使う必要がありません。
ちょっとその理由を考えてみました。

マウスポインタを動かすことと、左クリックは、他のタッチパッドと同じです。
左クリックはchromebookでも通常はタッチパッドをタップします。
ダブルクリックは二回タップします。

右クリックに相当するは、指二本のタップです。
これが一番のポイントと思われ、片手で操作が完結するので便利です。

中クリックに相当するのは、指三本のタップです。
ウェブブラウザChromeのリンクをこのタップで開くと、新しいタブで開かれます。
この操作もとてもよく使いますので、片手で手軽に操作できるので便利です。

このようによく使う操作が片手で完結するので、マウスを繋げたりせずに、タッチパッドのみで便利に使えるのだと思います。

よく使う操作の中では、テキストを選択するときだけ、左手の指でタッチパッドの下部を押さえながら、右手の指でタッチパッドをなぞりますので、このときだけ両手の操作になります。

他にも便利なタッチパッドの使い方がありますので、下方のリンクを参考にしてみてください。

<環境>
・chromebookのLinux(ベータ版)環境
Chromebook 311 / C721-N14N / Acer
Chrome OS バージョン: 84.0.4147.110(Official Build) (64 ビット)
chromebookのLinux(ベータ版)環境 / Debian 9: 9.12 (Stretch)
・crouton環境
Chromebook 11 / C740-F34N / Acer
Chrome OS バージョン: 84.0.4147.110(Official Build) (64 ビット)
crouton環境 / Ubuntu 18.04.4 LTS (Bionic Beaver)




2020/08/02

odの使用例

XScavengerというゲームのマップがバイナリーデータだったので、Linuxでファイルダンプをするodを使って表示させました。
これを例にodの使い方を説明します。

マップは各面につき、横24、縦15のサイズであり、このデータのファイルを16進数1バイト単位で横12バイト、縦15行で表示させると、横24文字、縦15行となってこのマップに対応しました。

第1面のデータは以下のように表示させました。
一番左のカラムはファイル中のアドレスで、マップの対応には直接関係しません。

$ od -v -tx1 -w12 -j2720 ./xscavenger-1.4.5/data/levels.scl | tail -n +$((15*1)) | head -n 15
0005510 00 00 00 00 00 00 00 00 60 00 00 00
0005524 00 00 00 00 00 00 00 00 60 70 00 00
0005540 00 00 00 00 00 00 00 00 11 11 30 00
0005554 00 77 00 00 00 00 00 78 07 00 30 00
0005570 03 11 13 00 00 00 31 11 11 11 30 00
0005604 03 00 03 00 00 00 30 00 00 00 00 00
0005620 03 00 03 b0 07 00 30 00 00 00 00 00
0005634 03 03 11 11 11 11 11 11 11 30 00 00
0005650 03 03 00 00 00 00 00 00 00 30 00 00
0005664 03 03 00 00 00 0b 87 00 00 30 00 00
0005700 03 01 11 13 00 31 1a 00 70 30 00 00
0005714 03 00 00 03 00 30 00 00 11 11 11 30
0005730 03 00 00 03 00 30 00 00 00 00 00 30
0005744 93 00 70 03 80 30 00 00 00 00 b0 30
0005760 a1 11 11 11 11 11 11 11 11 11 11 1a

第2面以降第180面まで、tailの*1となっている部分を*2〜*180に書き換えて、同様に表示させました。

odのオプションは以下のとおりです。

  • -v: 重複行の表示が「*」となるのを抑制する。これをしないとtailで指定する行数が面が進むのに伴いずれていった。
  • -t: フォーマット。ここではx1を指定し、16進数1バイト単位で表示するよう指定した。
  • -w: 1行に表示するバイト数。ここでは12バイトを指定した。
  • -j: 最初にスキップするバイト数。ここでは試行錯誤で2720バイトとすればいいことが分かった。

各行24文字の対応は以下のとおりです。

  • 0: Empty
  • 1: brick
  • 2: cement
  • 3: Ladder
  • 4: Rail
  • 5: Fakebrick
  • 6: exitladder
  • 7: Object
  • 8: Enemy
  • 9: Hero
  • a: Hidden
  • b: Flashing

<環境>
・chromebookのLinux(ベータ版)環境
Chromebook 311 / C721-N14N / Acer
Chrome OS バージョン: 84.0.4147.94(Official Build) (64 ビット)
chromebookのLinux(ベータ版)環境 / Debian 9: 9.12 (Stretch)
・crouton環境
Chromebook 11 / C740-F34N / Acer
Chrome OS バージョン: 84.0.4147.94(Official Build) (64 ビット)
crouton環境 / Ubuntu 18.04.4 LTS (Bionic Beaver)


head、tailを組み合わせて行を表示させる

linuxコマンドラインでテキストファイルの指定した行(XX)から指定した行数(YY)を表示させるには、他にもやり方はありますが、ここでは次のようにします。

$ cat ZZZ.txt | tail -n +XX | head -n YY

例えばlevels.txtファイルの30行目から始まる15行を表示するには、次のようにします。

$ cat levels.txt | tail -n + 30 | head -n 15

以下、headとtailの動作を少し詳しく説明します。

headはファイルの先頭から表示させる機能を持ちます。
オプションの-nに続けて指定する数値が、先頭から数えた行数を意味し、先頭からその行数を表示させることができます。
数値には+(プラス文字)を付けて指定することもできますが、動作は変わりません。
しかし数値に-(マイナス文字)をつけると末尾までのその行数を除いて表示という意味に変わります。

例示すると次のとおりです。

$ seq 10 | head -n 3   # 「head -n +3」、「head -3」でも同様
1
2
3

$ seq 10 | head -n -3
1
2
3
4
5
6
7

オプションの-nを使わずに-(マイナス文字)に直接数値を続けてオプション指定することもできます。
その場合、先頭からその行数を表示させることができます。
オプションの-nを使わずに、マイナス文字を付けなかった場合と、+(プラス文字)から直接数値を続けた場合には、エラーか予期しない動作になります。

要約すると次のとおりです。

-n -[数値] -n [数値] -n +[数値]
head 先頭から表示、末尾までのその行数を除く 先頭からその行数を表示

-[数値] [数値] +[数値]
head 先頭からその行数を表示 エラーか予期しない動作

tailはファイルの末尾まで表示させる機能を持ちます。
オプションの-nに続けて指定する数値が、その行数を表示するという意味であり、その行数だけを末尾まで表示させることができます。
数値には-(マイナス文字)を付けて指定することもできますが、動作は変わりません。
しかし数値に+(プラス文字)をつけると先頭から数えたその行から表示という意味に変わります。

例示すると次のとおりです。

$ seq 10 | tail -n 3 # 「tail -n -3」、「tail -3」でも同様
8
9
10

$ seq 10 | tail -n +3 # 「tail +3」でも同様
3
4
5
6
7
8
9
10

オプションの-nを使わずに-(マイナス文字)に直接数値を続けてオプション指定することもできます。
その場合、末尾までをその行数だけ表示させる意味になります。
また+(プラス文字)に直接数値を続けてオプション指定した場合、先頭から数えたその行から末尾までを表示できます。
オプションの-nを使わずに、マイナス文字もプラス文字も付けなかった場合、エラーか予期しない動作になります。

要約すると次のとおりです。

-n -[数値] -n [数値] -n +[数値]
tail 末尾までをその行数だけ表示 先頭から数えたその行から末尾までを表示

-[数値] [数値] +[数値]
tail 末尾までをその行数だけ表示 エラーか予期しない動作 先頭から数えたその行から末尾までを表示

headもtailもオプションとして-nの代わりに-cを用いることができ、その場合は行単位の操作ではなくバイト単位の操作が可能です。

またtailはオプションに-fを使うことができ、この場合はログファイルなど、次々に更新されていくファイルを、リアルタイムに更新して表示させることができます。

<環境>
・chromebookのLinux(ベータ版)環境
Chromebook 311 / C721-N14N / Acer
Chrome OS バージョン: 84.0.4147.94(Official Build) (64 ビット)
chromebookのLinux(ベータ版)環境 / Debian 9: 9.12 (Stretch)
・crouton環境
Chromebook 11 / C740-F34N / Acer
Chrome OS バージョン: 84.0.4147.94(Official Build) (64 ビット)
crouton環境 / Ubuntu 18.04.4 LTS (Bionic Beaver)

curl、wget、httrack、w3mの特徴について

LinuxコマンドラインからWebサイトの情報を得るときに使うコマンドの特徴を簡単に説明します。

まず、標準出力に情報を表示させる場合にはcurlが便利です。
もちろんwgetでもできますが、curlの方がひと手間少ないです。
通常はcurlは標準でインストールされていないと思います。
次のようにインストールします。

$ sudo apt update
$ sudo apt install curl

典型的な使い方は次のとおりです。

$ curl [リモートURL]

サポートしているプロトコル、HTTP認証などはcurlの方が多いため、curlの方が高機能と言えると思います。

wgetは、GNUプロジェクトに含まれ、ライセンスGPLv3+で提供され、通常は標準でインストールされています。
リモートURLで指定したファイルをダウンロードする際によく使われます。

$ wget [リモートURL]

curlのように標準出力に表示させる場合は次のようにしますが、この用途ではやはりcurlの方が便利です。

$ wget -O - [リモートURL]

wgetで特徴的なのは、再帰的なダウンロードであると言われていて、これはcurlではできません。
Webページをローカルに、再帰的にリンクをたどってダウンロードすることができます。

$ wget -r [リモートURL]

同様な再帰的なダウンロードではhttrackも便利だったと思いますので、興味があれば次のようにインストールして試してみてください。
wgetより取りこぼしが少ないと言われています。

$ sudo apt update
$ sudo apt install httrack

またHTMLコードを簡単に確認したい場合、w3mも便利です。
これはテキストベースのブラウザであり、次のようにインストールします。

$ sudo apt update
$ sudo apt install w3m

使い方は、まず次のようにして、リモートURLで示したページをテキストベースで表示させます。

$ w3m [リモートURL]

この状態で情報が画面に収まらなかった場合、スペースキーや上下矢印キーなどでスクロールさせることができ、tabキーとenterキーを使ってリンクをたどることができます。
そしてvを押下するとHTMLコードのソース表示となり、再度vキーを押すと元に戻ります。

<環境>
・chromebookのLinux(ベータ版)環境
Chromebook 311 / C721-N14N / Acer
Chrome OS バージョン: 84.0.4147.94(Official Build) (64 ビット)
chromebookのLinux(ベータ版)環境 / Debian 9: 9.12 (Stretch)
・crouton環境
Chromebook 11 / C740-F34N / Acer
Chrome OS バージョン: 84.0.4147.94(Official Build) (64 ビット)
crouton環境 / Ubuntu 18.04.4 LTS (Bionic Beaver)


linuxコマンドラインから自分のグローバルIPアドレスを取得する

linuxコマンドラインから自分のグローバルIPアドレスを取得するには、次のようにします。

$ curl ifconfig.io

シンプルに自分のグローバルIPアドレスが返ってきます。

標準出力に結果を表示させる場合はcurlが便利です。
しかし通常は標準ではインストールされていないようです。
たまに使うこともあるので、次のようにインストールします。

$ sudo apt update
$ sudo apt install curl

ifconfig.ioはアクセス元のさまざまな情報を返す小規模なWebサービスのようです。
ブラウザからアクセスするとこれら情報を確認することができますので、興味のある方は試してみてください。

<環境>
・chromebookのLinux(ベータ版)環境
Chromebook 311 / C721-N14N / Acer
Chrome OS バージョン: 84.0.4147.94(Official Build) (64 ビット)
chromebookのLinux(ベータ版)環境 / Debian 9: 9.12 (Stretch)
・crouton環境
Chromebook 11 / C740-F34N / Acer
Chrome OS バージョン: 84.0.4147.94(Official Build) (64 ビット)
crouton環境 / Ubuntu 18.04.4 LTS (Bionic Beaver)