2020/04/28

croutonのLinux環境の削除

<状況>
croutonでインストールしたLinux環境を削除したい。

<環境>
Chromebook 11 / C740-F34N / Acer
Chrome OS バージョン: 81.0.4044.103(Official Build) (64 ビット)
(crouton環境 / Ubuntu 18.04.4 LTS)

<解決方法>
ctrl+alt+tで起動したcrosh上で、
$ cd /usr/loal/chroots
$ sudo delete-chroot *
$ sudo rm -rf /usr/local/bin


2020/04/24

QNAPのボリュームの解説

専門家ではないので用語の使い方など適切ではないかもしれませんが、僕の理解した範囲でQNAPのボリュームについて可能な限り分かりやすく解説します。

QNAPの新しいNASではストレージ領域が階層化されてボリュームを構成する。
ボリュームには、静的ボリューム、シックボリューム、そしてシンボリュームの3種類がある。

1.物理的なHDD
NASのベイに格納される個々のHDD。

2.RAIDグループ
RAIDを用いてまとめられた物理的なHDDのグループ。
シングル、JBOD、RAID 0は使っていないので省略(簡単に後述)。
TS-251Aは2-ベイなので物理的なHDD2つを一つのRAID 1にまとめられるので、この場合は1つのRAIDグループになる。
静的ボリュームはこのRAIDグループに対して作成される。
重要な制約が一つあり、異なる容量の物理的なHDDが一つのRAIDグループにまとめられている場合には、このRAIDグループは一番容量の少ない物理的なHDDに従って挙動する。
電源を入れながらHDDを換装するホットスワップで容量の大きいHDDに換装したとしても、この制約の下で換装前の容量の小さいHDDに従う挙動が残ってしまうことになる模様。

3.ストレージプール
一つ又は複数のRAIDグループを一つにまとめたもの。
シックボリュームとシンボリュームはこのストレージプールに対して作成される。
ストレージプールを構成するとスナップショットが使えるようになる。
スナップショットとはボリュームのある時点の状態を記録したもので、この時点の状態に戻すことが可能。

4.ボリューム
前述の通り3種類のボリュームがある。
静的ボリュームはRAIDグループに対して作成される。
シックボリュームとシンボリュームはストレージプールに対して作成される。
この二つの大きな特徴として、使用しながらボリュームの容量の拡大ができる。
この二つの違いは、シックボリュームはあらかじめボリュームを割り当てておく必要があるが、シンボリュームはその必要がないらしい。
静的ボリューム、シックボリューム、シンボリュームの順に高度な機能が使えるようになるとのことだが、複雑なシステムとなるため、パフォーマンスも落ちることがあるとのこと。

補足)シングル、JBOD、RAID 0について
シングルは単一の物理的なHDDがそのまま使われる。
JBOD(just a bunch of disks)とRAID 0は複数の物理的なHDDが一つにまとめられる。
この二つでは、JBODではなくRAID 0の使用がQNAPにより推奨されている。


QTS 4.3.4 スタートガイド
ストレージの作成

2020/04/23

TS-251AのHDDを3TBから4TBに換装した経過

先日QNAP社のNAS、TS-251AのHDDを3TBのものから4TBに換装したので、その経過を記す。
特に手順について、Diskを間違えて外すようなことが起こりにくいといったことを含め説明した。
また、ボリュームとして選択した「静的ボリューム」の場合は、換装後に使用したまま容量を増加させることができず苦労したので、その点も説明した。

まずこのNASは2-ベイタイプで、2台のHDDを入れてRAID 1で使用していた。
2台のHDDには同じWD Redの3TBを2台使用していた。
これをWD Red 4TBの2台と入れ替えるようにした。

まずはDisk 1の換装について、NASの電源は入れたままの作業であった。
ブラウザからadminユーザでNASにアクセスし、「ストレージ&スナップショット」を開いた。
「ディスク/VJBOD」から「Disk 1」を選択し、「アクション」→「取り外す」を選択。
程なくビープ音が2回鳴り、Disk 1が取り外し可能となり、念の為作業中はダイアログを出しておくといった内容のダイアログが現れた。
Disk 1はHDDトレイを引き抜く側から見て左、「ストレージ&スナップショット」の画面に図示されていたので間違えにくいと思う。
手動でHDDトレイを引き抜き、ドライバーで4本のプラスネジを外して、トレイから3TBのHDDを外した。
HDDトレイのHDDを4TBのHDDに換えて、4本のプラスネジを締め直し、再度HDDトレイを差し入れた。
再び2回ビープ音が鳴り、Disk 1がアクセスを開始した。
「ストレージ&スナップショット」の「ストレージ」のボリュームのステータスがリビルド中となって残り時間表示が現れた。
およそ6時間程度でこのリビルドは完了し、ボリュームのステータスが準備完了となり、次の作業にかかった。

Disk 2も同様に作業した。
Disk 1と同様に「ストレージ&スナップショット」の画面に、HDDトレイを引き抜く側から見て右というのが、図示されていた。
リビルドも同様におよそ6時間であった。

換装自体は完了したが、HDDの容量が3TBのときと同じであり、自動的に4TBの最大容量に増えることはなかった。
調べてみると、どうやらボリュームとして選択した「静的ボリューム」の場合は、使用しながら単純にボリュームの容量を増やすことはできないとのことだった。
仕方がないので別の3TBの外付けHDDにNASの内容をバックアップしてから、NASをクリーンアップする形で、4TBHDDで使える最大容量の静的ボリュームを新たに割り当てた。
バックアップ作業、リストア作業は各々12時間ずつくらいかかった。

ボリュームには「静的ボリューム」、「シックボリューム」、「シンボリューム」の3つの選択肢があり、この順に高度な機能が使えるようになるが、複雑なシステムになるためパフォーマンスが落ちるとのこと。
「シックボリューム」と「シンボリューム」であれば使用しながら容量を増やすことが可能とのことであったが、僕の場合、あと数年は容量を増やすこともないと考えられたため、比較的シンプルなシステムである「静的ボリューム」を再度選択した。

QTS 4.3.4 スタートガイド
ストレージの作成


2020/04/04

sshfsによるNASのmount

<状況>
chromebook 311 C721-N14NのLinux(ベータ版)環境にしてから、それ以前の機種のcroutonでうまく機能していたNFSによるNASのmountができなくなった。
sshfsによるNASのmountでうまく機能したので説明する。

<環境>
NAS: TS-251A / QNAP
chromebookのLinux(ベータ版)環境 / Debian 9: 9.12 (Stretch)
Chromebook 311 / C721-N14N / Acer
Chrome OS バージョン: 79.0.3945.123(Official Build) (64 ビット)

<解決方法>
・インストール
$ sudo apt update
$ sudo apt install sshfs


・NASのディレクトリ構成とIPアドレス
File Stationで見て、NASの静的ボリュームDataVol1のルート直下に次の3つのディレクトリを配置した。
/Multimedia
/Isolate
/Restricted

IPアドレスは192.168.11.71に固定した。

・テスト
$ mkdir ttt
$ sshfs admin@192.168.11.71:/ ttt
$ admin@192.168.11.71's password:   # パスワードを入力
$ ls ttt/share/CACHEDEV1_DATA/Isolate
$ # Isolate配下のファイルが表示


・unmount
$ fusermount -u ttt

・mount環境構築
$ mkdir /mnt/multimedia
$ mkdir /mnt/isolate
$ mkdir /mnt/restricted
$ sudo chmod o+w /mnt/multimedia
$ sudo chmod o+w /mnt/isolate
$ sudo chmod o+w /mnt/restricted
$ sshfs admin@192.168.11.71:/share/CACHEDEV1_DATA/Multimedia /mnt/multimedia
$ sshfs admin@192.168.11.71:/share/CACHEDEV1_DATA/Isolate /mnt/isolate
$ sshfs admin@192.168.11.71:/share/CACHEDEV1_DATA/Restricted /mnt/restricted
$ # 上記3コマンドは各々パスワードが要求される
$ # あとはシェルの履歴操作で上記コマンドを使う


sshfsで別サーバのディレクトリをマウントする