2020/08/26

Chromebook 311 C721-N14NのLinux環境の更新 その2

約半月前に引き続き、システムの更新によって、Chromebook 311 C721-N14NのLinux環境でのGUIアプリケーションの状況が更に少し良くなりましたので、現時点の情報をまとめます。
依然としてこれらGUIアプリケーションでは日本語の表示はできますが、日本語入力はできません。

GUIアプリケーション・現時点できちんと起動して十分に使えるもの
  • mpv:動画ビューワ→引き続き十分に使える
  • easytag:音楽ファイルのタグ情報の編集→引き続き十分に使える(日本語入力できないが問題なし)
  • lollypop:音楽プレイヤー→引き続き十分に使える
  • XScavenger:ロードランナーに似たゲーム→引き続き十分に使える
  • mcomix:漫画ビューワ→きちんと起動し十分に使えるようになった

GUIアプリケーション・現時点で十分に使えないもの
  • audacious:音楽プレイヤー→きちんと起動するが、日本語入力できないため検索が十分に使えず、実質的に使用できない
  • Kazam:動画が使えるスクリーンキャプチャ→起動しない

<環境>
・ChromebookのLinux(ベータ版)環境
Chromebook 311 / C721-N14N / Acer
Chrome OS バージョン: 84.0.4147.136(Official Build) (64 ビット)
ChromebookのLinux(ベータ版)環境 / Debian 9: 9.13 (Stretch)


2020/08/14

音楽プレイヤーlollypopのChromebookへのインストール

音楽プレイヤーlollypopをChromebookのLinux(ベータ版)にインストールして、成功しました。

音楽プレイヤーは、軽量という理由で、audaciousを好んでいます。
ChromebookのLinux(ベータ版)にもインストールして正常動作することを確認しましたが、現状で僕のこのOSでは日本語入力ができませんので、検索バーをよく使うaudaciousが実質使えない状況です。
そこでGUIライクに楽曲をブラウジングできるlollypopのインストールを試してみました。

<環境>
・ChromebookのLinux(ベータ版)環境
Chromebook 311 / C721-N14N / Acer
Chrome OS バージョン: 84.0.4147.110(Official Build) (64 ビット)
ChromebookのLinux(ベータ版)環境 / Debian 9: 9.13 (Stretch)

インストールに際しては次の情報を参考にしました。


まず/etc/apt/sources.list.d/lollypop.listを準備しました。

$ cat /etc/apt/sources.list.d/lollypop.list
deb http://ppa.launchpad.net/gnumdk/lollypop/ubuntu bionic main
deb-src http://ppa.launchpad.net/gnumdk/lollypop/ubuntu bionic main

そして次のようにインストールしました。
$ sudo apt-key adv --keyserver keyserver.ubuntu.com --recv-keys 8FAD14A04A8E87F23FB5653BDBA501177AA84500
$ sudo apt update
$ sudo apt install lollypop

インストールは成功して、期待したとおりNASに保存した楽曲のブラウジングが可能となりました。
lollypopの強みの一つとして、複数の音楽ライブラリディレクトリを登録できる点があります。
僕の場合、高優先と低優先の2つの音楽ライブラリをそれぞれ別のディレクトリに割り当てて、高優先の音楽ライブラリのみをスマホで聞けるような運用としています。
UIの優れたlollypopではこのように分ける必要がありませんので、2つとも登録できるのはうれしいです。

画面は次のようになりました。




Chromeを使う際の主要なキーボードショートカット

Chromeを使う際の主要なキーボードショートカットを、環境ごとにまとめてみました。
OSなどの機能も含みます。

Chromeを使う際の主要なキーボードショートカット その1
Chromebook
ChromeOS
Chromebook
crouton環境Xfce
GPD Pocket2
Ubuntu
動作
Ctrl+Alt+/ 注1 注2 キーボードショートカットのヘルプを表示
Ctrl+n 新しいウィンドウを開く
Ctrl+t 新しいタブを開く
Ctrl+Tab 次のタブに移動
検索+Ctrl+↓ Fn+↓ (PgDn)
Shift+Ctrl+Tab 前のタブに移動
検索+Ctrl+↑ Fn+↑ (PgUp)
Ctrl+w タブを閉じる
Shift+Ctrl+w ウィンドウを閉じる
× Alt+
(Alt+F4)
Alt+Fn+4
(Alt+F4)
Alt+← 履歴を戻る
Alt+→ 履歴を進む
コンテンツを1行進む
コンテンツを1行戻る
Space コンテンツを1画面進む
Alt+↓
または検索+↓
検索+↓ Fn+↓ (PgDn)
Shift+Space コンテンツを1画面戻る
Alt+↑
または検索+↑
検索+↑ Fn+↑ (PgUp)
Ctrl+Alt+↓
または検索+←
検索+← Fn+← (Home) コンテンツの先頭に移動
Ctrl+Alt+↑
または検索+→
検索+→ Fn+→ (End) コンテンツの末尾に移動
注1 メニュー→設定→キーボード→キーボードショートカットで一部確認できる。
注2 メニュー→設定→キーボードショートカットで多くを確認できる。

Chromeを使う際の主要なキーボードショートカット その2
Chromebook
ChromeOS
Chromebook
crouton環境Xfce
GPD Pocket2
Ubuntu
動作
Alt+Tab 次のウィンドウに移動
Shift+Alt+Tab 前のウィンドウに移動
× × Alt+Esc 直接次のウィンドウに移動
× × Shift+Alt+Esc 直接前のウィンドウに移動
Ctrl+lまたはAlt+d アドレスバーにフォーカス
Ctrl+kまたはCtrl+e 検索アドレスバーにフォーカス
検索+
(検索+F6)
(F6) Fn+6 (F6) アドレスバー→タブバー→コンテンツにフォーカスを切り替え
Ctrl+f 検索バーを表示
Ctrl+g 次の語を選択
Ctrl+Shift+g 前の語を選択
Alt+eまたはAlt+f Chromeのメニューを表示
Shift+Alt+t ツールバーの左端の項目を選択
検索+
(検索+F10)
(F10) Fn+0 (F10) ツールバーの右端の項目を選択
Ctrl+
(Ctrl+F5)
× Fn+CapsLK
(Prtsc)
スクリーンショットを撮る
Ctrl+Alt+
(Ctrl+Alt+F5)
× Alt+Fn+CapsLK
(Alt+Prtsc)
ウィンドウのスクリーンショットを撮る
Tab クリック可能な要素を選択
Shift+Tab クリック可能な要素を逆順で選択
Shift+Ctrl+Enter Tabで選択したコンテンツ内のリンクを新しいタブで開いて移動
(Shift+Ctrl+タッチパッドをタップ) (リンクを新しいタブで開いて移動)
Ctrl+Alt+t × Ctrl+Alt+t シェルを起動
Shift+Alt+m × Super注3+e ファイルマネージャを起動
注3 SuperキーはWindowsキーであり、Altキーの隣にある。

他にも便利なショートカットがありますので、記事末尾のリンクで確認してください。

<環境>
・Chromebook ChromeOS
Chromebook 311 / C721-N14N / Acer
Chrome OS バージョン: 84.0.4147.110(Official Build) (64 ビット)
・Chromebook ChromeOS
Chromebook 11 / C740-F34N / Acer
Chrome OS バージョン: 84.0.4147.110(Official Build) (64 ビット)
・Chromebook crouton環境XFce
Chromebook 11 / C740-F34N / Acer
Chrome OS バージョン: 84.0.4147.110(Official Build) (64 ビット)
crouton環境 / Ubuntu 18.04.4 LTS (Bionic Beaver)
・GPD Pocket2
 Ubuntu
 リリース 20.04.1 LTS (Focal Fossa) 64 ビット
 カーネル Linux 5.4.0-42-generic x86_64
 MATE 1.24.0
 ハードウェア
 メモリー: 7.7 GiB
 プロセッサー: Intel® Core™ m3-7Y30 CPU @ 1.00GHz × 4 
 Graphics: Mesa Intel® HD Graphics 615 (KBL GT2)


GPD Pocket2上のUbuntu MATEのデスクトップのキーボードショートカット

GPD Pocket2上のUbuntu MATEでの、キーボードショートカットによるいくつかのデスクトップ操作を解説します。 
この構成の場合、キーボードショートカットで基本的な操作は完結しますので、光学式ポインティングデバイスが使えなくなったときなどのために、この記事にまとめてみました。

<環境>
gpd-pocket2-ubuntu-mate
Ubuntu
リリース 20.04.1 LTS (Focal Fossa) 64 ビット
カーネル Linux 5.4.0-42-generic x86_64
MATE 1.24.0
ハードウェア
メモリー: 7.7 GiB
プロセッサー: Intel® Core™ m3-7Y30 CPU @ 1.00GHz × 4 
Graphics: Mesa Intel® HD Graphics 615 (KBL GT2)

キーボード・ショートカットは、メニュー→設定→キーボードショートカットで確認できますので、下記以外はこれを参照してください。
なお僕は、パネルはデフォルトのFamilierのままで使っています。

SuperキーはWindowsキーのことで、Altキーの隣にあります。

1.メニューの操作
Super
パネルのメニューをプルダウン。
この状態で最初はメニュー内のsearchバーにカーソルがありますが、一回Tabを押下すると最初のメニュー項目がハイライトします。
その後はTabでハイライトを移動でき、Enterで選択。
Escでキャンセル。

Alt+Fn+1 (Alt+F1)
コンテキストメニュー型のメニューが表示されます。
Tabでハイライトを移動でき、Enterで選択。
Escでキャンセル。

2.パネルの操作
Ctrl+Alt+Esc
パネルとデスクトップのフォーカスを切り替えます。
パネルがフォーカスされたら、Tabで項目を移動します。
この操作では基本的にどこのパネルにフォーカスされているのか分かりにくい上に、他のウィンドウが表示されているとデスクトップがフォーカスされている場合は表示に変化がなくさらに分かりにくいです。
上部パネルがフォーカスされていると、で最右部のインジケータアプレット完全版に入った時にプルダウンが表示されるので、を連打してこのプルダウンが表示されたら上部パネルがフォーカスされていると判断するのが最も分かりやすいです。
上部パネル内での操作ならばそのままTabで項目を移動して、Enterで項目を選択します。
例えば下部パネルに行きたい場合、再度Ctrl+Alt+Escを押下して離すか、Ctrl+Altを押下したままEscを二回かそれ以上押してからCtrl+Altを離します。
再度を押して下部パネルがフォーカスされていることを確認します。


3.ウィンドウの操作
Alt+Tab
ポップアップ・ウィンドウを利用して、ウィンドウ間を移動します。
Altを押下したまま複数回Tabを押すと、ポップアップ・ウィンドウ内で項目のハイライトを移動でき、Altを離すとハイライトした項目が選択されます。
Shift併用で逆順での切り替えになります。
次の画像の中央がポップアップ・ウィンドウ。

Alt+Esc
ウィンドウ間のフォーカスを切り替えます。
上記Alt+Tabより早くウィンドウを移動できますが、確実性は劣ります。
Shift併用で逆順での切り替えになります。

Alt+Space
ウィンドウ・メニューの表示。
Escでキャンセル。

Super+
Super+
ウィンドウを右半分、または左半分に寄せて表示。Super+で元に戻します。

Super+
ウィンドウを最大化。Super+で元に戻します。

Super+
Super+Super+Super+で大きさ等を変えたウィンドウを、元の大きさ、位置に戻します。

Alt+Fn+0 (Alt+F10)
トグル操作でウィンドウを最大化して元に戻します。

4.スクリーンショット(スクリーンキャプチャ)
Fn+CapsLK (Prtsc)
デスクトップ全体のスクリーンショットを撮ります。
このキーを押下して離すと、すぐに次のようなダイアログが表示されます。


Alt+Fn+CapsLK (Alt+Prtsc)
現在のウィンドウのスクリーンショットを撮ります。

5.その他
Ctrl+Alt+t
端末を起動。

Super+E
Cajaファイル・マネージャを起動。

Super+i
コントロールセンターを起動。

Chromebook、crouton環境のXfce4デスクトップのキーボードショートカット

Chromebook、crouton環境のXfce4デスクトップのキーボードショートカットを解説します。

<環境>
Chromebook 11 / C740-F34N / Acer
Chrome OS バージョン: 84.0.4147.110(Official Build) (64 ビット)
crouton環境 / Ubuntu 18.04.5 LTS (Bionic Beaver)

なお、基本的な情報は、メニュー→設定→キーボード→キーボードショートカットタブで確認できます。
また、次のファイルにも情報があります。
~/.config/xfce4/xfconf/xfce-perchannel-xml/xfce4-keyboard-shortcuts.xml
この記事にまとめたものは一部ですので、他の情報も参考にしてください。

1.メニューの操作
Alt+ (Alt+F1)
上部パネルの左端のメニューがプルダウンして表示されます。
 矢印キーでハイライトを移動させてEnterで選択します。
Escでキャンセルします。

Ctrl+Esc
デスクトップのポップアップ形式のメニューが表示されます。
 矢印キーでハイライトを移動させてEnterで選択します。
Escでキャンセルします。

2.ウィンドウの操作
Alt+Tab
ポップアップウィンドウを用いたウィンドウの切り替え。Shift併用で逆順での切り替えになります。

Alt+Space
ウィンドウメニューの表示。

Ctrl+Alt+d
全てのウィンドウを隠してデスクトップを表示。

Alt+ (Alt+F4)
ウィンドウを閉じる。

Alt+ (Alt+F9)
ウィンドウの最小化。
続けて押すと、背面のウィンドウが選択されて最小化していき、最終的に全てのウィンドウが隠れます。

Alt+ (Alt+F10)
ウィンドウの最大化。
トグルで動作します。

3.その他
検索+Alt
CapsLockのon/off。
検索キーを先に押さないとこの動作になりません。

2020/08/11

Chromebook 311 C721-N14NのLinux環境の更新

システムの更新によると思いますが、Chromebook 311 C721-N14NのLinux環境でのGUIアプリケーションの状況が少し良くなりましたので、現時点の情報をまとめます。

GUIアプリケーション・現時点できちんと起動するもの
  • mpv:動画ビューワ→引き続き十分に使える
  • easytag:音楽ファイルのタグ情報の編集→引き続き十分に使える(日本語入力できないが問題なし)
  • audacious:音楽プレイヤー→きちんと起動するようになったが、日本語入力できないので使いにくい
  • XScavenger:ロードランナーに似たゲーム→きちんと起動し十分に使えるようになった

GUIアプリケーション・現時点できちんと起動しないもの
  • mcomix:漫画ビューワ
  • Kazam:動画が使えるスクリーンキャプチャ

<環境>
・chromebookのLinux(ベータ版)環境
Chromebook 311 / C721-N14N / Acer
Chrome OS バージョン: 84.0.4147.110(Official Build) (64 ビット)
chromebookのLinux(ベータ版)環境 / Debian 9: 9.12 (Stretch)

chromebook 311 C721-N14Nを購入した理由


Chromebookの使いやすいタッチパッド

Chromebookのタッチパッドは使いやすいので、わざわざマウスを使う必要がありません。
ちょっとその理由を考えてみました。

マウスポインタを動かすことと、左クリックは、他のタッチパッドと同じです。
左クリックはchromebookでも通常はタッチパッドをタップします。
ダブルクリックは二回タップします。

右クリックに相当するは、指二本のタップです。
これが一番のポイントと思われ、片手で操作が完結するので便利です。

中クリックに相当するのは、指三本のタップです。
ウェブブラウザChromeのリンクをこのタップで開くと、新しいタブで開かれます。
この操作もとてもよく使いますので、片手で手軽に操作できるので便利です。

このようによく使う操作が片手で完結するので、マウスを繋げたりせずに、タッチパッドのみで便利に使えるのだと思います。

よく使う操作の中では、テキストを選択するときだけ、左手の指でタッチパッドの下部を押さえながら、右手の指でタッチパッドをなぞりますので、このときだけ両手の操作になります。

他にも便利なタッチパッドの使い方がありますので、下方のリンクを参考にしてみてください。

<環境>
・chromebookのLinux(ベータ版)環境
Chromebook 311 / C721-N14N / Acer
Chrome OS バージョン: 84.0.4147.110(Official Build) (64 ビット)
chromebookのLinux(ベータ版)環境 / Debian 9: 9.12 (Stretch)
・crouton環境
Chromebook 11 / C740-F34N / Acer
Chrome OS バージョン: 84.0.4147.110(Official Build) (64 ビット)
crouton環境 / Ubuntu 18.04.4 LTS (Bionic Beaver)




2020/08/02

odの使用例

XScavengerというゲームのマップがバイナリーデータだったので、Linuxでファイルダンプをするodを使って表示させました。
これを例にodの使い方を説明します。

マップは各面につき、横24、縦15のサイズであり、このデータのファイルを16進数1バイト単位で横12バイト、縦15行で表示させると、横24文字、縦15行となってこのマップに対応しました。

第1面のデータは以下のように表示させました。
一番左のカラムはファイル中のアドレスで、マップの対応には直接関係しません。

$ od -v -tx1 -w12 -j2720 ./xscavenger-1.4.5/data/levels.scl | tail -n +$((15*1)) | head -n 15
0005510 00 00 00 00 00 00 00 00 60 00 00 00
0005524 00 00 00 00 00 00 00 00 60 70 00 00
0005540 00 00 00 00 00 00 00 00 11 11 30 00
0005554 00 77 00 00 00 00 00 78 07 00 30 00
0005570 03 11 13 00 00 00 31 11 11 11 30 00
0005604 03 00 03 00 00 00 30 00 00 00 00 00
0005620 03 00 03 b0 07 00 30 00 00 00 00 00
0005634 03 03 11 11 11 11 11 11 11 30 00 00
0005650 03 03 00 00 00 00 00 00 00 30 00 00
0005664 03 03 00 00 00 0b 87 00 00 30 00 00
0005700 03 01 11 13 00 31 1a 00 70 30 00 00
0005714 03 00 00 03 00 30 00 00 11 11 11 30
0005730 03 00 00 03 00 30 00 00 00 00 00 30
0005744 93 00 70 03 80 30 00 00 00 00 b0 30
0005760 a1 11 11 11 11 11 11 11 11 11 11 1a

第2面以降第180面まで、tailの*1となっている部分を*2〜*180に書き換えて、同様に表示させました。

odのオプションは以下のとおりです。

  • -v: 重複行の表示が「*」となるのを抑制する。これをしないとtailで指定する行数が面が進むのに伴いずれていった。
  • -t: フォーマット。ここではx1を指定し、16進数1バイト単位で表示するよう指定した。
  • -w: 1行に表示するバイト数。ここでは12バイトを指定した。
  • -j: 最初にスキップするバイト数。ここでは試行錯誤で2720バイトとすればいいことが分かった。

各行24文字の対応は以下のとおりです。

  • 0: Empty
  • 1: brick
  • 2: cement
  • 3: Ladder
  • 4: Rail
  • 5: Fakebrick
  • 6: exitladder
  • 7: Object
  • 8: Enemy
  • 9: Hero
  • a: Hidden
  • b: Flashing

<環境>
・chromebookのLinux(ベータ版)環境
Chromebook 311 / C721-N14N / Acer
Chrome OS バージョン: 84.0.4147.94(Official Build) (64 ビット)
chromebookのLinux(ベータ版)環境 / Debian 9: 9.12 (Stretch)
・crouton環境
Chromebook 11 / C740-F34N / Acer
Chrome OS バージョン: 84.0.4147.94(Official Build) (64 ビット)
crouton環境 / Ubuntu 18.04.4 LTS (Bionic Beaver)


head、tailを組み合わせて行を表示させる

linuxコマンドラインでテキストファイルの指定した行(XX)から指定した行数(YY)を表示させるには、他にもやり方はありますが、ここでは次のようにします。

$ cat ZZZ.txt | tail -n +XX | head -n YY

例えばlevels.txtファイルの30行目から始まる15行を表示するには、次のようにします。

$ cat levels.txt | tail -n + 30 | head -n 15

以下、headとtailの動作を少し詳しく説明します。

headはファイルの先頭から表示させる機能を持ちます。
オプションの-nに続けて指定する数値が、先頭から数えた行数を意味し、先頭からその行数を表示させることができます。
数値には+(プラス文字)を付けて指定することもできますが、動作は変わりません。
しかし数値に-(マイナス文字)をつけると末尾までのその行数を除いて表示という意味に変わります。

例示すると次のとおりです。

$ seq 10 | head -n 3   # 「head -n +3」、「head -3」でも同様
1
2
3

$ seq 10 | head -n -3
1
2
3
4
5
6
7

オプションの-nを使わずに-(マイナス文字)に直接数値を続けてオプション指定することもできます。
その場合、先頭からその行数を表示させることができます。
オプションの-nを使わずに、マイナス文字を付けなかった場合と、+(プラス文字)から直接数値を続けた場合には、エラーか予期しない動作になります。

要約すると次のとおりです。

-n -[数値] -n [数値] -n +[数値]
head 先頭から表示、末尾までのその行数を除く 先頭からその行数を表示

-[数値] [数値] +[数値]
head 先頭からその行数を表示 エラーか予期しない動作

tailはファイルの末尾まで表示させる機能を持ちます。
オプションの-nに続けて指定する数値が、その行数を表示するという意味であり、その行数だけを末尾まで表示させることができます。
数値には-(マイナス文字)を付けて指定することもできますが、動作は変わりません。
しかし数値に+(プラス文字)をつけると先頭から数えたその行から表示という意味に変わります。

例示すると次のとおりです。

$ seq 10 | tail -n 3 # 「tail -n -3」、「tail -3」でも同様
8
9
10

$ seq 10 | tail -n +3 # 「tail +3」でも同様
3
4
5
6
7
8
9
10

オプションの-nを使わずに-(マイナス文字)に直接数値を続けてオプション指定することもできます。
その場合、末尾までをその行数だけ表示させる意味になります。
また+(プラス文字)に直接数値を続けてオプション指定した場合、先頭から数えたその行から末尾までを表示できます。
オプションの-nを使わずに、マイナス文字もプラス文字も付けなかった場合、エラーか予期しない動作になります。

要約すると次のとおりです。

-n -[数値] -n [数値] -n +[数値]
tail 末尾までをその行数だけ表示 先頭から数えたその行から末尾までを表示

-[数値] [数値] +[数値]
tail 末尾までをその行数だけ表示 エラーか予期しない動作 先頭から数えたその行から末尾までを表示

headもtailもオプションとして-nの代わりに-cを用いることができ、その場合は行単位の操作ではなくバイト単位の操作が可能です。

またtailはオプションに-fを使うことができ、この場合はログファイルなど、次々に更新されていくファイルを、リアルタイムに更新して表示させることができます。

<環境>
・chromebookのLinux(ベータ版)環境
Chromebook 311 / C721-N14N / Acer
Chrome OS バージョン: 84.0.4147.94(Official Build) (64 ビット)
chromebookのLinux(ベータ版)環境 / Debian 9: 9.12 (Stretch)
・crouton環境
Chromebook 11 / C740-F34N / Acer
Chrome OS バージョン: 84.0.4147.94(Official Build) (64 ビット)
crouton環境 / Ubuntu 18.04.4 LTS (Bionic Beaver)

curl、wget、httrack、w3mの特徴について

LinuxコマンドラインからWebサイトの情報を得るときに使うコマンドの特徴を簡単に説明します。

まず、標準出力に情報を表示させる場合にはcurlが便利です。
もちろんwgetでもできますが、curlの方がひと手間少ないです。
通常はcurlは標準でインストールされていないと思います。
次のようにインストールします。

$ sudo apt update
$ sudo apt install curl

典型的な使い方は次のとおりです。

$ curl [リモートURL]

サポートしているプロトコル、HTTP認証などはcurlの方が多いため、curlの方が高機能と言えると思います。

wgetは、GNUプロジェクトに含まれ、ライセンスGPLv3+で提供され、通常は標準でインストールされています。
リモートURLで指定したファイルをダウンロードする際によく使われます。

$ wget [リモートURL]

curlのように標準出力に表示させる場合は次のようにしますが、この用途ではやはりcurlの方が便利です。

$ wget -O - [リモートURL]

wgetで特徴的なのは、再帰的なダウンロードであると言われていて、これはcurlではできません。
Webページをローカルに、再帰的にリンクをたどってダウンロードすることができます。

$ wget -r [リモートURL]

同様な再帰的なダウンロードではhttrackも便利だったと思いますので、興味があれば次のようにインストールして試してみてください。
wgetより取りこぼしが少ないと言われています。

$ sudo apt update
$ sudo apt install httrack

またHTMLコードを簡単に確認したい場合、w3mも便利です。
これはテキストベースのブラウザであり、次のようにインストールします。

$ sudo apt update
$ sudo apt install w3m

使い方は、まず次のようにして、リモートURLで示したページをテキストベースで表示させます。

$ w3m [リモートURL]

この状態で情報が画面に収まらなかった場合、スペースキーや上下矢印キーなどでスクロールさせることができ、tabキーとenterキーを使ってリンクをたどることができます。
そしてvを押下するとHTMLコードのソース表示となり、再度vキーを押すと元に戻ります。

<環境>
・chromebookのLinux(ベータ版)環境
Chromebook 311 / C721-N14N / Acer
Chrome OS バージョン: 84.0.4147.94(Official Build) (64 ビット)
chromebookのLinux(ベータ版)環境 / Debian 9: 9.12 (Stretch)
・crouton環境
Chromebook 11 / C740-F34N / Acer
Chrome OS バージョン: 84.0.4147.94(Official Build) (64 ビット)
crouton環境 / Ubuntu 18.04.4 LTS (Bionic Beaver)


linuxコマンドラインから自分のグローバルIPアドレスを取得する

linuxコマンドラインから自分のグローバルIPアドレスを取得するには、次のようにします。

$ curl ifconfig.io

シンプルに自分のグローバルIPアドレスが返ってきます。

標準出力に結果を表示させる場合はcurlが便利です。
しかし通常は標準ではインストールされていないようです。
たまに使うこともあるので、次のようにインストールします。

$ sudo apt update
$ sudo apt install curl

ifconfig.ioはアクセス元のさまざまな情報を返す小規模なWebサービスのようです。
ブラウザからアクセスするとこれら情報を確認することができますので、興味のある方は試してみてください。

<環境>
・chromebookのLinux(ベータ版)環境
Chromebook 311 / C721-N14N / Acer
Chrome OS バージョン: 84.0.4147.94(Official Build) (64 ビット)
chromebookのLinux(ベータ版)環境 / Debian 9: 9.12 (Stretch)
・crouton環境
Chromebook 11 / C740-F34N / Acer
Chrome OS バージョン: 84.0.4147.94(Official Build) (64 ビット)
crouton環境 / Ubuntu 18.04.4 LTS (Bionic Beaver)




2020/07/17

DAP Fiio M5での問題

中国Fiio Electronics社製のDAP、M5を使って音楽を聞くことがありますが、特有の問題がいくつかあるので、僕が気が付いた範囲で説明します。

1.アーティスト名の並び順
漢字、アルファベットが混在して、バラバラに並び、ソートできない。
おそらく漢字はピンインに変換され、アルファベットのものと混ざった上で、アルファベット順にソートされていると思われる。
解決方法はない。

2.曲順が乱れる
音楽ファイルのタグ情報によっては、アルバム内で曲順が乱れることがある。
以下の方針でタグ情報を整えることで解決する。
(1)mp3ファイルの場合、タグ情報をバージョンid3v2.3にして、アーティスト名、曲名、アルバム名が日本語の場合にエンコーディングがUTF16になるようにする。
(2)cuesheetファイルがある場合は削除する。
(3)flacファイルの場合、余分なタグ情報を削除する。

3.曲名が表示されない
曲名が表示されず、ファイル名が表示されるものがある。
解決方法はなく、ファイル名を「曲名+拡張子」にして、正しい表示に近づける。
UTF16で下位バイト0x00の漢字が、曲名の一文字目に使われている場合、この状況になると思われる。
該当する漢字は次のとおり。
伀倀儀刀匀吀唀嘀圀夀娀嬀尀崀帀开怀愀戀挀搀攀昀樀欀氀洀渀漀瀀焀爀猀琀甀瘀眀砀礀笀簀縀缀耀脀舀茀萀蔀蘀蜀蠀褀言謀谀贀踀輀退鄀鈀錀鐀销阀頀餀騀鬀鰀鴀鸀鼀」
(赤字は常用漢字+人名用漢字)
該当する曲をいくつか挙げる。
  • 曲名:葉にできない アーティスト:オフコース アルバム:over他
  • 曲名:愛 アーティスト:中島みゆき アルバム:御色なおし
  • 曲名:悪 アーティスト:中島みゆき アルバム:36.5℃他
  • 曲名:式(セレモニー) アーティスト:中島みゆき アルバム:回帰熱
  • 曲名:後の女神 アーティスト:中島みゆき アルバム:大吟醸他
  • 曲名:終電車 アーティスト:奥華子 アルバム:恋手紙他
  • 曲名:番星 アーティスト:奥華子 アルバム:BIRTHDAY他
  • 曲名:後の恋 アーティスト:奥華子 アルバム:BIRTHDAY他
  • 曲名:後の嘘 アーティスト:松任谷由実 アルバム:Cowgirl Dreamin'他

4.曲名が文字化けする
mp3ファイルで、文字コード0xd7「×」が使われていて、他の文字が全てアルファベットの場合に文字化けする。
DAP側の問題というより、この条件だと音楽ファイル側のエンコーディングをUTF16にすることが難しいという問題だと思われる。
解決方法は、
(1)タグ情報の曲名のこの文字の前後にスペースを入れる。
または、
(2)easytagで仮に曲名に日本語文字を入れて保存し、eyeD3で曲名だけを元に戻す(こうすると曲名のエンコーディングがLATIN1からUTF16に修正される)。
該当する曲をいくつか挙げる。
  • 曲名:ONE×TIME アーティスト:大塚愛 アルバム:LOVE LETTER他
  • 曲名:aisu×Time アーティスト:大塚愛 アルバム:LOVE is BEST
  • 曲名:CHU×CHU アーティスト:大塚愛 アルバム:LOVE FANTASTIC他
もし同種の問題と思われる現象があった場合にはmid3v2 --list-rawで調査する。


AndroidのQmusicアプリでの音楽ファイルのタグ情報に関する問題

Qmusicアプリによって、NASに保存した音楽ファイルをAndroidスマホやタブレットで聴くことができます。
とても使いやすく、気に入っていますが、少し問題もあります。

<状況>
音楽ファイルのタグ情報のうちのジャンルを「JPop」にしているが、Qmusicで表示させると「Jpop JPop」となってしまうものがある。

<環境>
NAS: TS-251A / QNAP

<解決方法>
NASにadminユーザでログインして、Music Stationにて問題となっている音楽ファイルの情報を表示させ、ジャンル情報を手動で修正する。
音楽ファイルは複数選択し、複数を同時に修正することもできる。
注意点としては、adminユーザ以外で情報を表示させようとすると、権限が無いというアラートが出る。
その後、adminユーザで情報を表示させようとしても、一定時間は同様に権限が無いというアラートが出る。


eyeD3を使ったmp3ファイルのタグ情報の編集

mid3v2と同様に、linuxでシェルのコマンドラインからeyeD3を使って、mp3ファイルのタグ情報を編集できます。

インストール方法は次のとおりです。
$ sudo apt update
$ sudo apt install eyed3

引数には状況に応じて、単一のmp3ファイル、複数のmp3ファイル、mp3ファイルを含んだディレクトリを指定します。
ディレクトリは再帰的にスキャンされますので、ジャンルを一括で変更する場合など、ミュージックライブラリのトップディレクトリを指定することもできます。

タグ情報を表示させる場合は、通常は単一のmp3ファイルを指定します。
$ eyeD3 [単一のmp3ファイル]

例えば次のようになります。
$ eyeD3 Music/YUKI\ concert\ tour\ “Blink\ Blink”\ 2017.07.09\ 大阪城ホール/01\ -\ Bili\!\ Bili\!\ -LIVE-.mp3
/home/XXX/Music/YUKI concert tour “Blink Blink” 2017.07.09 大阪城ホール/01 - Bili! Bili! -LIVE-.mp3              [ 2.10 MB ]
--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
Time: 01:05     MPEG1, Layer III        [ ~261 kb/s @ 44100 Hz - Stereo ]
--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
ID3 v2.3:
title: Bili! Bili! -LIVE-
artist: YUKI
album: 201801 YUKI concert tour “Blink Blink” 2017.07.09 大阪城ホール
album artist: YUKI
composer: 百田留衣
recording date: 2018
track: 1/28             genre: JPop (id 146)
disc: 1/1
Comment: [Description: ] [Lang: eng]
Amazon.com Song ID: 293537637
FRONT_COVER Image: [Size: 39941 bytes] [Type: image/jpeg]
Description: 

PRIV: [Data: 8207 bytes]
Owner Id: www.amazon.com
--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

よく使うコマンドは次のとおりです。
$ eyeD3 -t ”[曲のタイトル]” [単一のmp3ファイル]   # 曲のタイトルの変更
$ eyeD3 -a ”[アーティスト名]” [アルバムのディレクトリ]   # アーティスト名の変更
$ eyeD3 -A ”[アルバム名]” [アルバムのディレクトリ]   # アルバム名の変更
$ eyeD3 -G ”JPop” [アルバムのディレクトリ]   # ジャンルをJPopにする
$ eyeD3 --to-v2.3 [アルバムのディレクトリ]   # タグのバージョンをid3v2.3にする

またタグ内容のエンコーディングが異なってエラーが出る場合には、次のようにしてエラーを回避できます。
$ eyeD3 -t ”[曲のタイトル]” --encoding=utf16 [単一のmp3ファイル]   # 曲のタイトルの変更

カバーアートの書き出しは次のようにします。
$ eyeD3 --write-image=. [単一のmp3ファイル]   # カバーアートの書き出し(カレントディレクトリに)

カバーアートはmp3ファイルから書き出さないで、アートワーク検索サイトから入手することも多いです。

カバーアートの削除は次のようにします。
$ eyeD3 --remove-all-images [単一のmp3ファイル]   # カバーアートの削除

カバーアートの追加は次のようにします。
$ eyeD3 --add-image="[カバーアート画像ファイル]:FRONT_COVER" [単一のmp3ファイル]  # カバーアートの追加

僕はアルバムのディレクトリにカバーアート画像ファイルとしてcover.jpgを置いておくことが多く、次のような使い方が多いです。
$ eyeD3 --remove-all-images --add-image="cover.jpg:FRONT_COVER" .

詳しくはman eyeD3を見てください。

eyeD3はmp3ファイルのタグ情報を編集する際に、mid3v2、easytagよりもよく使っています。

引数にディレクトリを指定でき、再帰的にスキャンしてくれるのがまず便利です。
シェルにzshを使っていますので、zshの機能を使ってmid3v2でも同じことができますが、例えば現在のディレクトリを指定するときなど入力する文字数がかなり減りますので、結果的にスピード感を感じます。

そしてmid3v2ではid3タグの情報を見るときにフレーム名がTIT2、TPE1、TALBのように表示されるのに対し、eyeD3ではtitle、artist、albumと直感的に分かりやすく表示されます。

またたくさんのファイルの処理をさせるときには、やっていることがシェルの表示で流れていきますので、easytagに比べて安心感があります。

操作自体はmid3v2、easytagでも可能ですし、わずかな優位性しかないと思いますが、それでもeyeD3を好んで使います。

反対にeyeD3でできないこととしては、フレームごとのエンコーディングの表示が挙げられます(mid3v2 --list-rawを使います)。

chromebookでlinuxを使うと、他の場合に比べてシェルをよく使うと思いますので、それもeyeD3を好んで使う理由の一つだと思います。

<環境>
・chromebookのLinux(ベータ版)環境
Chromebook 311 / C721-N14N / Acer
Chrome OS バージョン: 83.0.4103.119(Official Build) (64 ビット)
chromebookのLinux(ベータ版)環境 / Debian 9: 9.12 (Stretch)
eyeD3 バージョン: 0.7.10-final
・crouton環境
Chromebook 11 / C740-F34N / Acer
Chrome OS バージョン: 83.0.4103.112(Official Build) (64 ビット)
crouton環境 / Ubuntu 18.04.4 LTS
eyeD3 バージョン: 0.8.4



mid3v2を使ったmp3ファイルのタグ情報の編集

eyeD3と同様に、linuxでシェルのコマンドラインからmid3v2を使って、mp3ファイルのタグ情報を編集できます。

インストール方法は次のとおりです。
$ sudo apt update
$ sudo apt install python-mutagen

引数には、単一のmp3ファイルの他、複数のmp3ファイルも指定できます。

タグ情報を表示させる場合は、次のとおりです。
$ mid3v2 [mp3ファイル]

例えば次のようになります。
$ mid3v2 Music/YUKI\ concert\ tour\ “Blink\ Blink”\ 2017.07.09\ 大阪城ホール/01\ -\ Bili\!\ Bili\!\ -LIVE-.mp3|grep -v "x00"   # 画像データらしき大きいデータ除外のためgrep -vとしています
IDv2 tag info for Music/YUKI concert tour “Blink Blink” 2017.07.09 大阪城ホール/01 - Bili! Bili! -LIVE-.mp3
APIC=cover front,  (image/jpeg, 39941 bytes)
COMM==eng=Amazon.com Song ID: 293537637
TALB=201801 YUKI concert tour “Blink Blink” 2017.07.09 大阪城ホール
TCOM=百田留衣
TCON=JPop
TIT2=Bili! Bili! -LIVE-
TPE1=YUKI
TPE2=YUKI
TPE3=
TPOS=01/01
TRCK=01/28
TYER=2018

典型的な使い方は次のとおりです。
$ mid3v2 -t ”[曲のタイトル]” [mp3ファイル]   # 曲のタイトルの変更
$ mid3v2 -a ”[アーティスト名]” [mp3ファイル]   # アーティスト名の変更
$ mid3v2 -A ”[アルバム名]” [mp3ファイル]   # アルバム名の変更
$ mid3v2 -g ”JPop” [mp3ファイル]   # ジャンルをJPopにする
$ mid3v2 --TIT2=”[曲のタイトル]” [mp3ファイル]   # 曲のタイトルの変更
$ mid3v2 --TPE1=”[アーティスト名]” [mp3ファイル]   # アーティスト名の変更
$ mid3v2 --TALB=”[アルバム名]” [mp3ファイル]   # アルバム名の変更
$ mid3v2 --TCON=”JPop” [mp3ファイル]   # ジャンルをJPopにする
$ mid3v2 --delete-frames="TPE2" [mp3ファイル]   # アルバムアーティストタグを削除
$ mid3v2 --delete-frames="APIC" [mp3ファイル]   # カバーアートを削除

カバーアートの追加は次のようにします。
mid3v2ではできないという情報が他のサイトに挙げられていますが、現在はできます。
$ mid3v2 --picture="[カバーアート画像ファイル]" [mp3ファイル]   # カバーアートの追加
または
$ mid3v2 --picture="[カバーアート画像ファイル]:[DESCRIPTION]:[IMAGE-TYPE]:[MINE-TYPE]" [mp3ファイル]   # カバーアートの追加

例を挙げます。
$ mid3v2 --picture="cover.jpg" test.mp3   # カバーアートの追加
または
$ mid3v2 --picture="cover.jpg::3:image/jpeg" test.mp3   # カバーアートの追加

[DESCRIPTION]は任意に指定する情報になります(通常は空だと思います)。
[IMAGE-TYPE]はman等のドキュメントで説明されていないと思いますが、mutagenのサイトのAPICの情報によると3がCover (front)に対応するようです。
3のCover (front)以外を知りたい方は、man metaflacなどを参考にしてください。

詳しくはman mid3v2mutagenのサイトを見てください。

mid3v2はTIT2、TPE1、TALBのようなフレーム名に慣れれば使いやすいと思いますが、慣れていないためあまり使っていません。

しかし、eyeD3、easytagもある中で、唯一mid3v2のみでできることが、フレームごとにエンコーディングを表示させることです。
$ mid3v2 --list-raw Music/YUKI\ concert\ tour\ “Blink\ Blink”\ 2017.07.09\ 大阪城ホール/01\ -\ Bili\!\ Bili\!\ -LIVE-.mp3|grep -v "x00"   # 画像データらしき大きいデータ除外のためgrep -vとしています
Raw IDv2 tag info for Music/YUKI concert tour “Blink Blink” 2017.07.09 大阪城ホール/01 - Bili! Bili! -LIVE-.mp3
TPOS(encoding=<Encoding.LATIN1: 0>, text=[u'01/01'])
TYER(encoding=<Encoding.LATIN1: 0>, text=[u'2018'])
TIT2(encoding=<Encoding.LATIN1: 0>, text=[u'Bili! Bili! -LIVE-'])
COMM(encoding=<Encoding.LATIN1: 0>, lang='eng', desc=u'', text=[u'Amazon.com Song ID: 293537637'])
TPE3(encoding=<Encoding.UTF16: 1>, text=[u''])
TPE2(encoding=<Encoding.LATIN1: 0>, text=[u'YUKI'])
TPE1(encoding=<Encoding.LATIN1: 0>, text=[u'YUKI'])
TALB(encoding=<Encoding.UTF16: 1>, text=[u'201801 YUKI concert tour \u201cBlink Blink\u201d 2017.07.09 \u5927\u962a\u57ce\u30db\u30fc\u30eb'])
TRCK(encoding=<Encoding.LATIN1: 0>, text=[u'01/28'])
TCON(encoding=<Encoding.LATIN1: 0>, text=[u'(146)'])
TCOM(encoding=<Encoding.UTF16: 1>, text=[u'\u767e\u7530\u7559\u8863'])

更に詳しい情報は、mutagenのサイトのTextFrameの情報を見てください。

<環境>
・chromebookのLinux(ベータ版)環境
Chromebook 311 / C721-N14N / Acer
Chrome OS バージョン: 83.0.4103.119(Official Build) (64 ビット)
chromebookのLinux(ベータ版)環境 / Debian 9: 9.12 (Stretch)
mid3v2 バージョン: 1.3
mutagen バージョン: 1.36
・crouton環境
Chromebook 11 / C740-F34N / Acer
Chrome OS バージョン: 83.0.4103.112(Official Build) (64 ビット)
crouton環境 / Ubuntu 18.04.4 LTS
mid3v2 バージョン: 1.3
mutagen バージョン: 1.38

MP3 ファイルのタグについての解説 (id3v1, id3v2, MPEG フレームヘッダ, XING ヘッダ) (このサイト様の「ID3v2 フレームでの文字列表現」を参考にしました)

metaflacを使ったflacファイルのタグ情報の編集

linuxでシェルのコマンドラインからmetaflacを使って、flacファイルのタグ情報を編集できます。

インストール方法は次のとおりです。
$ sudo apt update
$ sudo apt install flac

引数には、単一のflacファイルの他、複数のflacファイルも指定できます。

タグ情報の表示は次のようにします。
$ metaflac --list --block-type=VORBIS_COMMENT [flacファイル]

タグ情報の修正は、例えばアーティストの修正の場合、次のようにします。
$ metaflac --remove-tag="ARTIST" --set-tag="ARTIST=[アーティスト名]" [flacファイル]

metaflacではタグは修正されず、追記されてどんどん増えていくようなので、このように一回ごとに削除して書き込むのがいいようです。

カバーアートの書き出しは、例えばカレントディレクトリにcover.jpgとして書き出す場合には次のようにします。
$ metaflac --export-picture-to="cover.jpg" [flacファイル]

カバーアートの削除は次のようにします。
$ metaflac --remove --block-type=PICTURE [flacファイル]

カバーアートの追加は、例えばカレントディレクトリのcover.jpgを追加する場合、次のようにします。
$ metaflac --import-picture-from="cover.jpg" [flacファイル]

詳しくはman metaflacを見てください。

metaflacは単独ではあまり操作性がいいとは言えず、複数のflacファイルを引数に取るよりも、シェルのforループと組み合わせて使うといいようです。

<環境>
・chromebookのLinux(ベータ版)環境
Chromebook 311 / C721-N14N / Acer
Chrome OS バージョン: 83.0.4103.119(Official Build) (64 ビット)
chromebookのLinux(ベータ版)環境 / Debian 9: 9.12 (Stretch)
metaflac バージョン: 1.3.2
・crouton環境
Chromebook 11 / C740-F34N / Acer
Chrome OS バージョン: 83.0.4103.112(Official Build) (64 ビット)
crouton環境 / Ubuntu 18.04.4 LTS
metaflac バージョン: 1.3.2



mp4info、mp4tagsを使ったaacファイル(拡張子: m4a)の表示、編集

linuxでシェルのコマンドラインからmp4info、mp4tagsを使って、拡張子m4aのaacファイルのタグ情報の表示、編集ができます。

インストール方法は次のとおりです。
$ sudo apt update
$ sudo apt install mp4v2-utils

タグ情報の表示は、mp4infoを使って次のようにします。
$ mp4info [aacファイル]

タグ情報の編集は、mp4tagsを用いて次のようにします。
複数のaacファイルを引数にとれます。
$ mp4tags -s ”[曲のタイトル]” [aacファイル]   # 曲のタイトルの変更
$ mp4tags -a ”[アーティスト名]” [aacファイル]   # アーティスト名の変更
$ mp4tags -A ”[アルバム名]” [aacファイル]   # アルバム名の変更
$ mp4tags -g ”JPop” [aacファイル]   # ジャンルをJPopにする

タグ情報の削除は、mp4tagsを用いて、例えばアルバムアーティストの削除の場合、次のようにします。
$ mp4tags -r R [aacファイル]

mp4tagsにはmanページがありませんので、これ以上の情報は、
$ mp4tags -help
または、
$ mp4tags -help 2>&1 | lv   # 必要に応じてlvはお使いのページャ(less等)に置き換えてください
を見てください。

カバーアートは、同時にインストールされているmp4artを使って操作できると思いますが、機会がなく試していません。

参考情報はありません。
mp4v2-utilsのドキュメントは不足気味です。

<環境>
・chromebookのLinux(ベータ版)環境
Chromebook 311 / C721-N14N / Acer
Chrome OS バージョン: 83.0.4103.119(Official Build) (64 ビット)
chromebookのLinux(ベータ版)環境 / Debian 9: 9.12 (Stretch)
mp4v2-utils バージョン: 2.0.0~dfsg0-5+b1
・crouton環境
Chromebook 11 / C740-F34N / Acer
Chrome OS バージョン: 83.0.4103.112(Official Build) (64 ビット)
crouton環境 / Ubuntu 18.04.4 LTS
mp4v2-utils バージョン: 2.0.0~dfsg0-6


easytagによるmp3、flac、aacファイルのタグ情報の編集

easytagを使って、mp3、flac、aacファイルのタグ情報を編集できます。
easytagはGUIですが、chromebookのLinux(ベータ版)環境でも、crouton環境でのGUI(僕の場合、ctrl+alt+t→shellと入力しエンターキー押下→sudo startxfce4と入力しエンターキー押下)でも使えます。
僕の場合、chromebookのLinux(ベータ版)環境では日本語入力ができませんが、コピーアンドペーストでほとんど対応できます(曲名を修正する場合がほとんどで、ほとんどのケースでファイル名からコピペできる)。

まずインストールは次のように行います。
$ sudo apt update
$ sudo apt install easytag

メニューから、または以下のようにして起動します。
$ easytag

最初にmp3ファイルのためにid3タグの初期設定を行います。
メニューからEdit→Preferencesを選択し、ID3 TAGSタブを選択してこの設定を表示します。
僕の場合、中国Fiio Erectonics社製のM5というDAPを使うこともあり、タグ内容が日本語のときにバージョンid3v2.3とエンコーディングUTF16の組み合わせが最も問題が少ないため、書き込みのバージョンにid3v2.3を選択し、encodingにUnicodeを選択します。


単一ファイルのタグの編集を行いたい場合は、左のカラムからディレクトリを選択し、左から二番目のカラムからファイルを選択してから、右のカラムの共通タブで曲のタイトル、演奏者、アルバムアーティスト、アルバム、製作年、ディスク番号(CD)、トラック番号、ジャンルなどのタグ内容を編集して、保存アイコン(次の画像の赤丸部分)をクリックします。


またタグの編集は複数ファイルを一括で行うこともでき、この場合は左から二番目のカラムで複数ファイルを選択し(ctrl+左クリック、shift+左クリックが使える)、右のカラムの共通タブでタグ内容を編集した後でそのフィールドの右のアイコン(例えばアルバムを編集した場合、次の画像の赤丸部分)をクリックして複数ファイルに編集結果を適用し、保存アイコンをクリックします。


カバーアートを編集したい場合は右のカラムのimagesタブで、「+」のアイコンで追加、「-」のアイコンで削除、一番右の「絵+下矢印」で選択した複数ファイルへのカバーアートの適用を行うことができます。


ディレクトリを移動する際、ファイル保存が必要な場合にはダイアログが表示され(タグ内容を修正していない場合でもあり得る)、保存する場合にはSaveを、保存しない場合にはDiscardを、ディレクトリの移動を中止して編集を続ける場合にはCancelをクリックします。
またこのようにファイル保存が必要な場合には、左から二番目のカラムのファイルが太字で示されます。




以上、easytagを説明しましたが、実際にはシェルのコマンドラインからこれらファイルのタグ情報を修正することが多いです。
easytagを使うケースはだいたい次のとおりです。

僕の場合、アルバム名に年月を接頭辞として追加することがあり、この場合にはeasytagが便利です。
シェルのコマンドラインで操作する場合には元のアルバム名を再度キータイプする必要がありますが、easytagの場合には再入力することなく元のアルバム名が使えるからです。

またある特定のシチュエーションでmp3ファイルの特定のタグフレームだけのエンコーディングをUTF16に変更する場合に、easytagを使わないとできない場合があります。
シェルのコマンドラインのeyeD3ではそのmp3ファイルの全てのタグフレームのエンコーディングを一括で変更するという操作しかできませんし(TYERフレームを除く)、mid3v2ではタグフレームのエンコーディングの表示はできますけど修正・変更はできません(mutagenを使ってスクリプトを書けばできると思います)。

そして、ファイル保存が必要な場合にダイアログを出してくれる機能も便利です。
タグフレームのエンコーディングに問題がある場合、多くの場合にこの機能で修正できます。

<環境>
・chromebookのLinux(ベータ版)環境
Chromebook 311 / C721-N14N / Acer
Chrome OS バージョン: 83.0.4103.119(Official Build) (64 ビット)
chromebookのLinux(ベータ版)環境 / Debian 9: 9.12 (Stretch)
・crouton環境
Chromebook 11 / C740-F34N / Acer
Chrome OS バージョン: 83.0.4103.112(Official Build) (64 ビット)
crouton環境 / Ubuntu 18.04.4 LTS

MP3 ファイルのタグについての解説 (id3v1, id3v2, MPEG フレームヘッダ, XING ヘッダ) (このサイト様の「ID3v2 フレームでの文字列表現」を参考にしました)

2020/07/16

Android上のChromeブラウザでBitwardenを使えるようにする

PCで作成したパスワードマネージャBitwardenのアカウントを用いて、AndroidのChromeブラウザでパスワード情報を自動入力できるようにしましたので、手順を説明します。

僕の場合、Androidバージョン7.0(HUAWEI nova)と同バージョン9(HUAWEI MediaPad M5)でBitwardenを導入しました。

まずPlayストアからBitwardenパスワードマネージャーアプリをインストールしました。
Bitwardenパスワードマネージャーアプリを開き、メールアドレスとマスタパスワードを入力しました。
右下の「設定」を開き、「自動入力サービス」を有効にして(Androidバージョン9のみ)、「自動入力ユーザー補助サービス」を有効にしました(バージョン7.0、9共に)。
さらにこの「設定」で「生体認証でロック解除」を有効にして、念のため「PINコードでロック解除」も有効にしました。
後者を有効にする際に表示されるダイアログ(アプリを再起動したときにマスターパスワードでのロック解除を必須としますか?)では、「いいえ」を選択しました。

最後にAndroidの設定から「アプリ」のBitwardenを表示させて、詳細設定の「他のアプリの上に重ねて描画」を「可」にしました。
これが分からずにかなり苦労しました。

成功すると、ログインのボックスを選択したときに次に示す例のように「Bitwardenで自動入力」の小さいダイアログが表示され(例の中で赤丸で示した部分)、これを選択するとパスワードの自動入力ができるようになりました(例はAndroidバージョン7.0/HUAWEI nova)。






Chromeブラウザ組み込みのパスワードマネージャからBitwardenへの移行

作業はChrome OS上のChromeブラウザで行いました。

まずChromeブラウザ組み込みのパスワードマネージャからパスワードデータをエクスポートしました。

右上の縦の…→設定→自動入力グループ・パスワード→Googleアカウントのリンク→画面右上方の歯車の設定アイコン→パスワードをエクスポート・エクスポートのリンク

これでcsv形式でパスワードデータを保存できました。

次にBitwardenをChrome拡張機能としてインストールして、メールアドレスとマスタパスワードを設定してアカウントを作成しました。

そしてBitwardenのウェブサイト(Chromeブラウザの拡張機能のBitwardenアイコンを右クリック→メニューの一番上を選択してウェブサイトを表示)からログインして、保管庫を表示させました。
最上段の「ツール」を選択し、「データをインポート」を選択しました。
「データをインポート画面」で、「1.インポートするファイルの形式」の「Chrome(csv)」を選択して、「2.インポートするファイルを選択」にて先程エクスポートしたcsv形式のパスワードデータを選択し、「データをインポート」をクリックしました。
この操作が完了して、Bitwarden上で今までのパスワードデータが使えるようになりました。

そして、Chromeブラウザ組み込みのパスワードマネージャの後処理を行いました。

右上の縦の…→設定→自動入力グループ・パスワード→「パスワードを保存するようにする」と「自動ログイン」を各々オフ

これで実用上問題ない程度にChromeブラウザ組み込みのパスワードマネージャの動作を抑制できました。

右上の縦の…→その他のツール→閲覧履歴を消去…→「閲覧履歴データの削除」ダイアログの「詳細設定」タブを選択→「パスワードとその他のログインデータ」チェックボックスをチェックして「データを削除」をクリック

これでChromeブラウザ組み込みのパスワードマネージャからパスワードデータを削除できました。
その後Googleアカウントのパスワードマネージャ(右上の縦の…→設定→自動入力グループ・パスワード→Googleアカウントのリンク)を確認し、クラウド上でもパスワードデータが削除されているように見えることを確認しました。

Chrome OS上のChromeブラウザでのBitwardenの使い方は、メニューバー上のBitwarden拡張機能のアイコンを左クリックして、ログインデータの選択肢をクリックするとユーザ名とパスワードが自動入力されるので、その後ログインボタンをクリックするかエンターキーを押下してログインできます。
ログインの選択肢があるとアイコンの右下に選択肢の数が小さく表示されます。
選択肢が一つの場合でも複数の場合と同じようにクリックして選択する必要がありますので、Chromeブラウザ組み込みのパスワードマネージャより少し手間が増えます。

<環境>
Chromebook 11 / C740-F34N / Acer
Chrome OS バージョン: 83.0.4103.112(Official Build) (64 ビット)
Google Chrome バージョン: 83.0.4103.112(Official Build) (64 ビット)



パスワードマネージャをBitwardenに変更した経緯

数日前から、Chrome OS上のChromeブラウザで、ある特定のプライベートIPアドレスでログインする際に次のダイアログが表示されるようになりました。

===表示されるダイアログのコメント/始まり===
パスワードを変更してください。
サイトまたはアプリでのデータ侵害により、パスワード情報が漏洩しました。192.168.XXX.XXXのパスワードを今すぐ変更することをおすすめします。
===表示されるダイアログのコメント/終わり===

これはChromeブラウザに組み込まれているパスワードマネージャに加わった機能のようであり、Googleが把握している過去に漏洩したサイトとパスワードの組み合わせに対して、その組み合わせでログインしようとすると、警告されるもののようでした。

このIPアドレスは外部インターネットからは遮断されている上LANは自分一人で使用しているため、パスワードを変更する必要はなく、パスワードそのものに限ったリスクより、パスワードの管理に係るリスクの方が高いので変更しないつもりです。
(でも本件に対応して、外部インターネットからの遮断についてはより確実になるよう安全性を高めるように修正しました。)

しつこくダイアログが出て不快なので、次の方針で調べてみました。

1.この特定のIPアドレスでこのダイアログを抑止する。
2.このダイアログを出している機能自身をオフにする。
3.Chromeブラウザに組み込まれているパスワードマネージャをオフにして、代替のパスワードマネージャを使う。

上記の1と2は情報を見つけられなかったため諦めましたが、3は可能のようでしたので、これで進めることにしました。

代替のパスワードマネージャとしては、次の条件で選定しました。
1.無料
2.Chromeブラウザでの自動入力対応
3.Chrome OSとAndroidのマルチデバイス対応

まず1passwordxは無料期間は30日間となっていて、その後が不明だったので候補から外しました。
keeperは良さそうだったので試してみましたが、無料版ではデバイス間での同期ができないとのことだったので、使わないことにしました(自分の調査不足かもしれませんが、試験導入の前の情報では分かりませんでした)。
このkeeperには大問題があって、サービスの退会が通常の方法ではできないようで、サポートに連絡して交渉しなければならないようです。
また用意されている操作の中で記録の削除ができない(完了したように見えても完了していない)ものもあり、かなり質が悪く、有料版への誘導で利益を優先するような悪意あるサービスに感じました。
Lastpassは調査していません。

Bitwardenは無料版がありマルチデバイス対応なので、これを採用しました。

なおChromeブラウザに組み込まれているパスワードマネージャは厳密にはオフにできませんでした。
調べた範囲では、Chromeブラウザの設定にて、「パスワードを保存するようにする/パスワードの保存」と「自動ログイン」を各々オフにして、実用上問題ないようにするのが限界でした。
Androidのスマホで、文字入力ポップアップとともにパスワードマネージャが表示していると思われる欄がポップアップして画面を狭くしてしまうことが一番問題ですが、自分の場合なんとか使える程度になっています(画面例はAndroidの記事で説明)。
他にChrome OSでは、右クリックでパスワードマネージャの機能らしきものもメニューに出てきますが、今の所問題はありません。

そして問題のダイアログは表示されなくなりました。

なお実際に行った変更の手順は別の記事で説明します(Chrome OSの記事Androidの記事)。

<環境>
Chromebook 11 / C740-F34N / Acer
Chrome OS バージョン: 83.0.4103.112(Official Build) (64 ビット)
Google Chrome バージョン: 83.0.4103.112(Official Build) (64 ビット)



2020/05/28

apt-key addで登録したキーを削除する

<状況>
apt-key addで登録したキーを削除したい。
検索すると古い情報が重複してヒットするため、解決方法が見つかりにくい。

<環境>
chromebookのLinux(ベータ版)環境 / Debian 9: 9.12 (Stretch)
Chromebook 311 / C721-N14N / Acer
Chrome OS バージョン: 79.0.3945.123(Official Build) (64 ビット)

<解決方法>
まず削除すべきキーのエントリを探す。
$ sudo apt-key list
... snip
pub   dsa1024 2007-03-08 [SC]
      4CCA 1EAF 950C EE4A B839  76DC A040 830F 7FAC 5991
uid           [  不明  ] Google, Inc. Linux Package Signing Key <linux-packages-keymaster@google.com>
sub   elg2048 2007-03-08 [E]
...snip
そして削除するキーのフィンガープリントの末尾8桁を用いて(前記赤文字)、削除する。

2020/05/20

crouton環境でUbuntu bionicをインストール

<状況>
crouton環境にてUbuntu 18.04 LTSをインストールしようとするとエラーが出てインストールが完了しない。
croutonではUbuntu 18.04 LTSはbionicとして指定できる。
$ sudo ~/Downloads/crouton -r list
とすると
bionic*
と表示されるので、ちょっとがんばればインストールできる可能性があるとされている。

<環境>
Chromebook 11 / C740-F34N / Acer
Chrome OS バージョン: 81.0.4044.141(Official Build) (64 ビット)
(crouton環境 / Ubuntu 18.04.4 LTS)

<解決方法>
(1)Xを除く最小のシステムをインストールする。
$ sudo ~/Downloads/crouton -r bionic -t core,audio

(2)enter-chrootでUbuntu bionic環境に入り、最小のX11サブシステムをインストールする。
$ sudo enter-chroot
$ ### ここからUbuntu bionic環境
$ sudo apt update
$ sudo apt install xinit xterm   ### ここで最小のX11サブシステムをインストール
$ exit
$ ### ここでUbuntu bionic環境を抜ける


(3)残りのシステムを、アップデートする形でインストールする。
$ sudo sh -e ~/Downloads/crouton -u -r bionic -t xfce-desktop,chrome,keyboard,extension

3 Steps to Install Bionic Beaver - dnschneid/crouton Wiki - GitHub

2020/04/28

croutonのLinux環境の削除

<状況>
croutonでインストールしたLinux環境を削除したい。

<環境>
Chromebook 11 / C740-F34N / Acer
Chrome OS バージョン: 81.0.4044.103(Official Build) (64 ビット)
(crouton環境 / Ubuntu 18.04.4 LTS)

<解決方法>
ctrl+alt+tで起動したcrosh上で、
$ cd /usr/loal/chroots
$ sudo delete-chroot *
$ sudo rm -rf /usr/local/bin


2020/04/24

QNAPのボリュームの解説

専門家ではないので用語の使い方など適切ではないかもしれませんが、僕の理解した範囲でQNAPのボリュームについて可能な限り分かりやすく解説します。

QNAPの新しいNASではストレージ領域が階層化されてボリュームを構成する。
ボリュームには、静的ボリューム、シックボリューム、そしてシンボリュームの3種類がある。

1.物理的なHDD
NASのベイに格納される個々のHDD。

2.RAIDグループ
RAIDを用いてまとめられた物理的なHDDのグループ。
シングル、JBOD、RAID 0は使っていないので省略(簡単に後述)。
TS-251Aは2-ベイなので物理的なHDD2つを一つのRAID 1にまとめられるので、この場合は1つのRAIDグループになる。
静的ボリュームはこのRAIDグループに対して作成される。
重要な制約が一つあり、異なる容量の物理的なHDDが一つのRAIDグループにまとめられている場合には、このRAIDグループは一番容量の少ない物理的なHDDに従って挙動する。
電源を入れながらHDDを換装するホットスワップで容量の大きいHDDに換装したとしても、この制約の下で換装前の容量の小さいHDDに従う挙動が残ってしまうことになる模様。

3.ストレージプール
一つ又は複数のRAIDグループを一つにまとめたもの。
シックボリュームとシンボリュームはこのストレージプールに対して作成される。
ストレージプールを構成するとスナップショットが使えるようになる。
スナップショットとはボリュームのある時点の状態を記録したもので、この時点の状態に戻すことが可能。

4.ボリューム
前述の通り3種類のボリュームがある。
静的ボリュームはRAIDグループに対して作成される。
シックボリュームとシンボリュームはストレージプールに対して作成される。
この二つの大きな特徴として、使用しながらボリュームの容量の拡大ができる。
この二つの違いは、シックボリュームはあらかじめボリュームを割り当てておく必要があるが、シンボリュームはその必要がないらしい。
静的ボリューム、シックボリューム、シンボリュームの順に高度な機能が使えるようになるとのことだが、複雑なシステムとなるため、パフォーマンスも落ちることがあるとのこと。

補足)シングル、JBOD、RAID 0について
シングルは単一の物理的なHDDがそのまま使われる。
JBOD(just a bunch of disks)とRAID 0は複数の物理的なHDDが一つにまとめられる。
この二つでは、JBODではなくRAID 0の使用がQNAPにより推奨されている。


QTS 4.3.4 スタートガイド
ストレージの作成

2020/04/23

TS-251AのHDDを3TBから4TBに換装した経過

先日QNAP社のNAS、TS-251AのHDDを3TBのものから4TBに換装したので、その経過を記す。
特に手順について、Diskを間違えて外すようなことが起こりにくいといったことを含め説明した。
また、ボリュームとして選択した「静的ボリューム」の場合は、換装後に使用したまま容量を増加させることができず苦労したので、その点も説明した。

まずこのNASは2-ベイタイプで、2台のHDDを入れてRAID 1で使用していた。
2台のHDDには同じWD Redの3TBを2台使用していた。
これをWD Red 4TBの2台と入れ替えるようにした。

まずはDisk 1の換装について、NASの電源は入れたままの作業であった。
ブラウザからadminユーザでNASにアクセスし、「ストレージ&スナップショット」を開いた。
「ディスク/VJBOD」から「Disk 1」を選択し、「アクション」→「取り外す」を選択。
程なくビープ音が2回鳴り、Disk 1が取り外し可能となり、念の為作業中はダイアログを出しておくといった内容のダイアログが現れた。
Disk 1はHDDトレイを引き抜く側から見て左、「ストレージ&スナップショット」の画面に図示されていたので間違えにくいと思う。
手動でHDDトレイを引き抜き、ドライバーで4本のプラスネジを外して、トレイから3TBのHDDを外した。
HDDトレイのHDDを4TBのHDDに換えて、4本のプラスネジを締め直し、再度HDDトレイを差し入れた。
再び2回ビープ音が鳴り、Disk 1がアクセスを開始した。
「ストレージ&スナップショット」の「ストレージ」のボリュームのステータスがリビルド中となって残り時間表示が現れた。
およそ6時間程度でこのリビルドは完了し、ボリュームのステータスが準備完了となり、次の作業にかかった。

Disk 2も同様に作業した。
Disk 1と同様に「ストレージ&スナップショット」の画面に、HDDトレイを引き抜く側から見て右というのが、図示されていた。
リビルドも同様におよそ6時間であった。

換装自体は完了したが、HDDの容量が3TBのときと同じであり、自動的に4TBの最大容量に増えることはなかった。
調べてみると、どうやらボリュームとして選択した「静的ボリューム」の場合は、使用しながら単純にボリュームの容量を増やすことはできないとのことだった。
仕方がないので別の3TBの外付けHDDにNASの内容をバックアップしてから、NASをクリーンアップする形で、4TBHDDで使える最大容量の静的ボリュームを新たに割り当てた。
バックアップ作業、リストア作業は各々12時間ずつくらいかかった。

ボリュームには「静的ボリューム」、「シックボリューム」、「シンボリューム」の3つの選択肢があり、この順に高度な機能が使えるようになるが、複雑なシステムになるためパフォーマンスが落ちるとのこと。
「シックボリューム」と「シンボリューム」であれば使用しながら容量を増やすことが可能とのことであったが、僕の場合、あと数年は容量を増やすこともないと考えられたため、比較的シンプルなシステムである「静的ボリューム」を再度選択した。

QTS 4.3.4 スタートガイド
ストレージの作成


2020/04/04

sshfsによるNASのmount

<状況>
chromebook 311 C721-N14NのLinux(ベータ版)環境にしてから、それ以前の機種のcroutonでうまく機能していたNFSによるNASのmountができなくなった。
sshfsによるNASのmountでうまく機能したので説明する。

<環境>
NAS: TS-251A / QNAP
chromebookのLinux(ベータ版)環境 / Debian 9: 9.12 (Stretch)
Chromebook 311 / C721-N14N / Acer
Chrome OS バージョン: 79.0.3945.123(Official Build) (64 ビット)

<解決方法>
・インストール
$ sudo apt update
$ sudo apt install sshfs


・NASのディレクトリ構成とIPアドレス
File Stationで見て、NASの静的ボリュームDataVol1のルート直下に次の3つのディレクトリを配置した。
/Multimedia
/Isolate
/Restricted

IPアドレスは192.168.11.71に固定した。

・テスト
$ mkdir ttt
$ sshfs admin@192.168.11.71:/ ttt
$ admin@192.168.11.71's password:   # パスワードを入力
$ ls ttt/share/CACHEDEV1_DATA/Isolate
$ # Isolate配下のファイルが表示


・unmount
$ fusermount -u ttt

・mount環境構築
$ mkdir /mnt/multimedia
$ mkdir /mnt/isolate
$ mkdir /mnt/restricted
$ sudo chmod o+w /mnt/multimedia
$ sudo chmod o+w /mnt/isolate
$ sudo chmod o+w /mnt/restricted
$ sshfs admin@192.168.11.71:/share/CACHEDEV1_DATA/Multimedia /mnt/multimedia
$ sshfs admin@192.168.11.71:/share/CACHEDEV1_DATA/Isolate /mnt/isolate
$ sshfs admin@192.168.11.71:/share/CACHEDEV1_DATA/Restricted /mnt/restricted
$ # 上記3コマンドは各々パスワードが要求される
$ # あとはシェルの履歴操作で上記コマンドを使う


sshfsで別サーバのディレクトリをマウントする


2020/03/27

chromebook 311 C721-N14Nを購入した理由

当時、といってもこの記事を書いているときよりたかだか一ヶ月程度前のことですけど、僕は同じAcer社製のchromebook 11 C740-F34Nを使っていました。
この機種は他のchromebookにない特徴として、ストレージにeMMCではなくSSDを使っている上、本体の薄さ、金属光沢のグレーという本体色も気に入っていました。
閉じたときにキーボード下端に接触する水平ラインとして、ディスプレイに押し当てられたような跡が少し残ってしまっているのがちょっと気になる程度でした。
ちなみに押し当てられたようなディスプレイの水平ラインは、それまでに使った全てのchromebookに共通していたもので、今回購入したC721-N14Nで初めて解消されました。

さてそのC740-F34NでLinuxを使うためにはcroutonを使う必要がありました。
他にも選択肢はあったと思いますが、少なくともChrome OSの設定画面からLinux(ベータ版)を選ぶといった簡単な方法はありませんでした。
長い間croutonを用いて、LinuxにはUbuntu 18.04 Bionicを入れて使っていました。
しかしUbuntuのインストール/アンインストールを繰り返しているうちに不具合が出るようになりました。

本来croutonを用いてGUIでLinuxを起動させると(僕の場合ctrl+alt+tキーで起動させたCrosh上でsudo startxfce4)、ctrl+alt+shift+←キー(F1の位置のキー)とctrl+alt+shift+→キー(F2の位置のキー)を押下することでChrome OSと行き来できたはずなのに、この機能が十分に働かなくなってしまったのです。
それならばとcroutonからCUIでLinuxを起動させ(ctrl+alt+tキーで起動させたCrosh上でsudo enter-chroot)、Chrome OS上でChromeブラウザの一つのタブとしてLinuxを使っていました。
そのときふと、そこからGUIのLinuxコマンドを起動させてChrome OS上に表示させられないかと考え、easytagとかmpvを試してみましたが、うまくいきませんでした。
だったら、Linuxに純正で対応しているchromebookでそのようなことができないかと考え、現在使っているC721-N14Nが対応していることが分かったので、試しに購入したという次第です。

結果的にC721-N14Nでは、以下のようになりました。
・純正のLinux(ベータ版)はターミナルとして起動させて、Chrome OSの一つのウィンドウとして使う。
・GUIのLinuxコマンドは、きちんと起動するもの(mpv)、日本語入力できないが起動するもの(easytag)、ウィンドウは現れるが実質使えないもの(audacious)に分かれた。
・前記日本語入力ができないものについては、できそうだという情報もあるため、継続的に調べていく。

2020/03/24

gpg: 有効なOpenPGPデータが見つかりません

<状況>
ChromebookのLinux(ベータ版)にて、標準のリポジトリ以外のリポジトリを追加しようとして、
$ sudo add-apt-repository ...snip
としたところ、
gpg: 有効なOpenPGPデータが見つかりません
と返ってきた。

<環境>
chromebookのLinux(ベータ版)環境 / Debian 9: 9.12 (Stretch)
Chromebook 311 / C721-N14N / Acer
Chrome OS バージョン: 79.0.3945.123(Official Build) (64 ビット)

<解決方法>
その後のapt updateでは、
$ sudo apt update
...snip
エラー:1 http://ppa.snip
  公開鍵を利用できないため、以下の署名は検証できませんでした: NO_PUBKEY XXXXXXXX
パッケージリストを読み込んでいます... 完了
W: GPG エラー: http://ppa.snip: 公開鍵を利用できないため、以下の署名は検: NO_PUBKEY XXXXXXXX
E: リポジトリ http://ppa.snip は署名されていません。
N: このようなリポジトリから更新を安全に行うことができないので、デフォルトでは更新が無効になっています。
N: リポジトリの作成とユーザ設定の詳細は、apt-secure(8) man ページを参照してください

となった。
ここで返ってきたNO_PUBKEYの値(前記説明ではXXXXXXXX)を用いて、
$ sudo apt-key adv --recv-keys XXXXXXXX
としたところ、apt updateコマンドが成功するようになった。

aptのリポジトリを削除する

リポジトリを追加したときのシェルの履歴を探し、
$ sudo add-apt-repository --remove ppa:snip
のように、add-apt-repositoryの後に--removeを追加する。

aptのリポジトリを削除する

<環境>
chromebookのLinux(ベータ版)環境 / Debian 9: 9.12 (Stretch)
Chromebook 311 / C721-N14N / Acer
Chrome OS バージョン: 79.0.3945.123(Official Build) (64 ビット)

add-apt-repository:コマンドが見つかりません

<状況>
ChromebookのLinux(ベータ版)にて、標準のレポジトリ以外のレポジトリを追加しようとして、
$ sudo add-apt-repository ...snip
としたところ、コマンドが見つかりませんと返ってきた。

<環境>
chromebookのLinux(ベータ版)環境 / Debian 9: 9.12 (Stretch)
Chromebook 311 / C721-N14N / Acer
Chrome OS バージョン: 79.0.3945.123(Official Build) (64 ビット)

<解決方法>
$ sudo apt install software-properties-common
としたところ、add-apt-repositoryコマンドがインストールされた。

ChromebookのCrostiniにKiCADをインストール
Can I add repositories /ppas? : Crostini

しかし自分の環境では新たなエラーが生じるようになり、まだadd-apt-repositoryコマンドが使えるようにならなかった。

2020/03/22

chromebookを使い始めた動機

今、CMで盛んに宣伝しているchromebookですが、5年も前になぜ使い始めたかというと、次のような理由からでした。

(1)起動が早い。
(2)croutonというソフトを介して、Linuxを使うことができる。

当時僕のノートパソコンはOSをWindowsとLinuxのデュアルブートにして使っていて、Linuxでの作業がほとんどでした。
起動はWindows単体よりは早かったと思いますが、やはり僕にとっては遅くてストレスになっていました。

前記の理由により使い始めることを検討したのですが、搭載されている記憶容量が少なく(以降の全機種含めて、32GB)、満足のいく使い方ができるかどうか不安でした。
そのとき、検討していたAcer社のC720は、他のchromebookにはない特徴としてSSDが換装できるということを知りました。
最終的には、もし使えないようだったらSSDを容量の大きいものに換装すればいいと考えて、購入に踏み切りました。

購入し、croutonを導入して、UbuntuというLinuxディストリビューションを入れてみてしばらく使ったところ、SSDを換装しなくても十分に使えると分かりました。
以降は記憶容量が32GBあれば安心して購入できるようになりました。

chromebookの使用経歴

僕が最初にchromebookを使ったのは、2015/4/13に購入したAcer社のC720が最初でした。
それからずっとAcer社のものを買い替えながら使っています。
C720の次がC730、その次がC740-F34N、そしてC740-F34Nを買い替え、現在はC721-N14Nを使っています。

C720:2015/4/13購入
C730:購入日不明
C740-F34N:2017/5/16購入
C740-F34N:2018/7/7購入
C721-N14N:2020/2/22購入

最初の3台は、バッテリーの膨張だと思いますが、本体のキーボード部分が浮き上がってきたことが理由で買い替えました。
これは僕の使い方も影響していると思います。
24時間ずっと電源入れっぱなしで、なおかつ他のパソコンを使う時期もあり、ディスプレイを閉じたまま電源を入れて数週間放置ということもありました。
適宜電源を抜いたりして運用している4台目のC740-F34Nは今でもしっかりと使えますので、やはり使い方で劣化が早まるということだと思います。

今使っているNASとchromebook

新たにブログを始めます。

今使っているNAS(ネットワーク接続ストレージ)はQNAP社の2ベイタイプ、TS-251Aです。少し古いです。
chromebookはCPUにAMD A4-9120C APUを搭載したAcer社のchromebook 311、型番C721-N14Nをメインに使っています。

これらに関する話題を書いていこうと思います。