2020/04/23

TS-251AのHDDを3TBから4TBに換装した経過

先日QNAP社のNAS、TS-251AのHDDを3TBのものから4TBに換装したので、その経過を記す。
特に手順について、Diskを間違えて外すようなことが起こりにくいといったことを含め説明した。
また、ボリュームとして選択した「静的ボリューム」の場合は、換装後に使用したまま容量を増加させることができず苦労したので、その点も説明した。

まずこのNASは2-ベイタイプで、2台のHDDを入れてRAID 1で使用していた。
2台のHDDには同じWD Redの3TBを2台使用していた。
これをWD Red 4TBの2台と入れ替えるようにした。

まずはDisk 1の換装について、NASの電源は入れたままの作業であった。
ブラウザからadminユーザでNASにアクセスし、「ストレージ&スナップショット」を開いた。
「ディスク/VJBOD」から「Disk 1」を選択し、「アクション」→「取り外す」を選択。
程なくビープ音が2回鳴り、Disk 1が取り外し可能となり、念の為作業中はダイアログを出しておくといった内容のダイアログが現れた。
Disk 1はHDDトレイを引き抜く側から見て左、「ストレージ&スナップショット」の画面に図示されていたので間違えにくいと思う。
手動でHDDトレイを引き抜き、ドライバーで4本のプラスネジを外して、トレイから3TBのHDDを外した。
HDDトレイのHDDを4TBのHDDに換えて、4本のプラスネジを締め直し、再度HDDトレイを差し入れた。
再び2回ビープ音が鳴り、Disk 1がアクセスを開始した。
「ストレージ&スナップショット」の「ストレージ」のボリュームのステータスがリビルド中となって残り時間表示が現れた。
およそ6時間程度でこのリビルドは完了し、ボリュームのステータスが準備完了となり、次の作業にかかった。

Disk 2も同様に作業した。
Disk 1と同様に「ストレージ&スナップショット」の画面に、HDDトレイを引き抜く側から見て右というのが、図示されていた。
リビルドも同様におよそ6時間であった。

換装自体は完了したが、HDDの容量が3TBのときと同じであり、自動的に4TBの最大容量に増えることはなかった。
調べてみると、どうやらボリュームとして選択した「静的ボリューム」の場合は、使用しながら単純にボリュームの容量を増やすことはできないとのことだった。
仕方がないので別の3TBの外付けHDDにNASの内容をバックアップしてから、NASをクリーンアップする形で、4TBHDDで使える最大容量の静的ボリュームを新たに割り当てた。
バックアップ作業、リストア作業は各々12時間ずつくらいかかった。

ボリュームには「静的ボリューム」、「シックボリューム」、「シンボリューム」の3つの選択肢があり、この順に高度な機能が使えるようになるが、複雑なシステムになるためパフォーマンスが落ちるとのこと。
「シックボリューム」と「シンボリューム」であれば使用しながら容量を増やすことが可能とのことであったが、僕の場合、あと数年は容量を増やすこともないと考えられたため、比較的シンプルなシステムである「静的ボリューム」を再度選択した。

QTS 4.3.4 スタートガイド
ストレージの作成


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